ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、2023年1月31日に発表された「NEXCO3社の更新計画」についてご紹介したいと思います。

NEXCOの資料より

今回の発表は、NEXCO3社が更新事業の必要性やその対策について検討するために2012年11月に設立した「高速道路資産の長期保全及び更新のあり方に関する技術検討委員会(略称:長期保全等検討委員会)」から2023年1月31日に提出された「中間とりまとめ」を受けての発表となります。

委員会からの「中間とりまとめ」の受理日と、今回の「更新計画」の発表日が同日ということからも事前に準備した上での発表と考えられます。「長期保全等検討委員会」は、NEXCOの社内委員会なので当然といえば、当然です。

以下、「長期保全等検討委員会」に関するこれまでの経緯です。

NEXCOの資料より

長期保全等検討委員会」のメンバーは、大学教授4-5名とNEXCO3社の保全担当事業本部長3名であり、委員長は設立時から元東大教授の藤野氏です。

高速道路資産の長期保全及び更新のあり方に関する技術検討委員会 中間とりまとめ より

「NEXCO3社の更新計画」の結論としては、

新たに更新が必要であると社内委員会が判断した箇所が約500kmで、その対策として約1兆円の更新事業が必要

ということでした。
約1兆円の内訳は、橋梁が約7,000億円、土工・舗装が約3,000億円とのこと。

NEXCOの資料より

中間とりまとめを踏まえた更新計画の概要」となっていますが、以下の同日にNEXCOに提出された「長期保全等検討委員会」の「中間とりまとめ」からの抜粋のままですね。

高速道路資産の長期保全及び更新のあり方に関する技術検討委員会 中間とりまとめ より

今回の計画は、著しい変状が確認され新たな更新が必要になった箇所のみであり、同様の構造・基準の箇所において今後著しい変状に進行する可能性があるので、さらなる更新事業の追加が必要となるだろう

とのことで、更新計画を立てるたびに大きな金額となっていくことが予想されます。

「高速道路資産の長期保全及び更新のあり方に関する技術検討委員会」から2023年1月31日に提出された「中間とりまとめ」は、以下をご参照下さい。

高速道路資産の長期保全及び更新のあり方に関する技術検討委員会

また、NEXCO3社の更新計画の詳細は、以下をご参照下さい。

NEXCO(東・中・西日本高速道路)の更新計画(概略)について

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。