ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、2025年3月21日に参院予算委員会にて国民民主党の浜口誠政調会長が石破総理に「高速道路料金の原則一律500円化」の提案をした件についてご紹介したいと思います。

トヨタ自動車労働組合出身の浜口氏は、2016年初当選の参議院比例の議員(当選2回)で、2024年4月から国民民主党の政調会長となっています。

ニュースで話題となったので急な話かとお考えの方もいるかと思いますが、今回の提案は、私が知る限り2019年頃から「国土交通委員会」などで浜口氏が訴えていた内容で新しいものではなく、毎回、国土交通省に否定的な反応をされているものです。

浜口氏のInstagramより
  • 東名、名神などのNEXCOの主要高速道路が対象
  • 1回500円の定額制(普通車)
  • 1年間の社会実験

上記が今回の参院予算委員会で案として提案していた内容だったかと思いますが、以前は800円の定額制と言っていたり、内容が同じではなく、金額や対象は変化しつつも以下の主張はほぼ同じです。

  • 高速道路の永久有料化
  • 距離制をやめて定額制へ
  • 1回社会実験をやりましょう

これに対して石破総理は、「あまりにユニーク、斬新な提案で即答できる能力がない」と困惑しつつ、否定的な見解を示しました。

800円より500円の方が「ワンコイン定額制」と言いやすいので、良い悪いではなくて、フレーズとしてはキャッチーではありますね。

また、浜口氏は以前「将来的な想定金利を見直すことで高速道路料金の引き下げ」を提案していましたが、今回の提案から除外されています。当時の国土交通大臣からは「償還主義や金利の見直しはそんなに簡単ではないと思う」という答弁があったと記憶しています。(現在の金利上昇を考えると正しい判断だったと思います。)

以前、国土交通委員会にて同様の「高速道路の定額制」の提案をした際には、国土交通省から以下の答弁が出ています。

  • 長距離と短距離の負担の公平性が損なわれる
  • 短距離が割高になり利用者が減る
  • 激しい渋滞が発生
  • 収入の減少により債務の確実な返済に支障が出る等の課題がある

ネットを中心に民主党政権時代を思い起こした等のコメントが多い印象ですが、民主党政権時に行っていた「休日1,000円」と「無料化実験」については、かなり前のことなので、細かい内容を忘れている人もいるかと思います。

以前まとめた記事のリンクを貼っておきます。参考までに。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。