ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、2025年4月18日に「関門トンネルにおける今後の維持管理・修繕に関する検討委員会」から「中間とりまとめ」が発表されたことをご紹介したいと思います。
今回の発表に先立ち、2025年3月17日に「第3回 関門トンネルにおける今後の維持管理・修繕に関する検討委員会」が開催され「中間とりまとめ」に関する議論が行われました。

本州と九州を結んでいる「関門トンネル」は、1958年開通と開通から70年近く経過し、老朽化しており、中央分離帯のない片側一車線のため一旦事故が発生すれば、通行止めなど影響が非常に大きくなっています。また下関、北九州のどちら側もトンネル前の料金所ではいつも渋滞が発生しています。

そのため、本州と九州を結ぶ「第3の道路」として「下関北九州道路(下北道路)」の構想の機運が高まっていることは以前ご紹介したことがあります。
とはいえ、完成の見通しも立っていないので、「関門トンネル」は今後もしっかりと維持管理していく必要があり、今回の検討委員会が開催されています。委員は3名で全員が大学教授または准教授です。
検討委員会の設立趣旨は、「関門トンネル」がNEXCO西日本が管理しはじめて今年で20年となり、維持管理・修繕の状況や取り巻く環境の変化について振り返り、専門的および技術的見地から、持続可能な維持管理・修繕に関する課題や対応方策の検討するためとのこと。
「第3回 関門トンネルにおける今後の維持管理・修繕に関する検討委員会」での議論は以下の通りとなっております。
今後の維持管理・修繕に関する検討について
- 会社より、今後の維持管理・修繕に関する検討に関して説明した。また、持続的な管理を行うためには財源の確保が必要となることを説明した。
- 委員より、現時点における関門海峡断面の自動車交通機能は、関門トンネルと関門橋がその機能を適切に分担することを前提としており、今後もその両方が健全な交通機能を確保し続ける必要があるとの意見があった。
- 委員より、海底トンネルという特殊な構造を適切に管理するためには多額の費用が必要なため、今後も安定的な財源の確保が継続して必要であり、維持管理雄郎道路制度が導入された経緯や全国の高速道路の状況ならびに現在の周辺道路ネットワークの整備状況等を踏まえると、利用者負担の継続が必要であるとの意見があった。
- 委員より、今後必要な更新・予防保存や機能向上だけでなく、取り巻く環境の変化に対応していくためには、必要に応じ、料金の見直しの検討も必要であるとの意見があった。
- 委員より、将来生じる環境の変化にも、適宜計画を見直しながら、柔軟に対応する必要があるとの意見があった。また、管理には海底トンネル特有の高度かつ特殊な技術を要することを踏まえ、これらの管理水準が今後も継続して確保されるような体制が必要であるとの意見があった。
中間とりまとめ(案)について
- 委員会として、今回の検討会に出た意見を中間とりまとめに反映することを確認した。なお、これらを反映した中間とりまとめを事務局にて作成し、各委員へ最終確認することで合意した。
最終的に、2025年4月18日に「中間とりまとめ」が発表されました。
概要は以下の通りです。

詳細につきましては、以下のサイトをご確認ください。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。