ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、2025年10月21日に第1次高市内閣が発足したことに伴い、高速道路行政を担当する国土交通大臣が変更になったことをご紹介したいと思います。

前任は公明党の中野洋昌氏でしたが、新任は自民党から「金子恭之」氏が任命されました。

自民党からの国交相就任は2009年9月に退任した金子一義氏以来16年ぶりとなります。

新任の金子国交相は、国会議員秘書出身、当選9回の衆議院議員で、国土交通副大臣、衆議院・国土交通委員長を歴任した国交省の行政には詳しい議員です。

自民党のHPより

2012年12月26日発足の第2次安倍内閣から前任の中野氏まで、国土交通大臣はすべて公明党から任命されていました。

歴代の国土交通大臣の変遷については以下の記事にまとめてあります。

斉藤前々国交相は、清水建設出身、当選11回の衆議院議員で公明党の代表。
中野前国交相は、国交省出身、当選5回の衆議院議員で公明党所属。

ちなみに、新任の金子国交相は、熊本4区選出の衆議院議員でもあるので、現在、有識者委員会が設立され、熊本県、熊本市ともに本格検討に入っている「熊本都市高速」が大きく動くかもしれません。要注目です。


2025年10月22日に金子国交相の就任会見がありました。

(記者)

まずは就任おめでとうございます。
まず、国土交通行政にどのように取り組みたいかをお聞かせください。
その上で、国土交通大臣は近年、公明党が長く務めており、久しぶりの公明党以外からの大臣就任となります。
大臣はどのような政策は引き継ぎ、どのような政策は強化したり変更したり必要があると考えているのかという点を踏まえて、お答えいただきたいと思います。

(大臣)

国土交通省は2025年に発足後25年目を迎えたところですが、2009年以降、民主党、公明党からの大臣が就任されていましたので、自民党からの就任は16年ぶりとなります。

歴代の国土交通大臣においては、その時々の政策課題に対応すべく、全力で取り組んでこられたものと考えています。

私自身は先程16年ぶりということですが、2008年に金子(かねこ)一義(かずよし)大臣の下で国土交通副大臣を拝命し、約1年間副大臣として国土交通行政に携わってきましたが、自民党最後の副大臣であったわけですが、16年ぶりに今度は、大臣として再び国土交通行政に携わることとなりました。

何か御縁を感じるわけですが、国民の皆さまの命と暮らしを守り、我が国の経済成長や地域の生活・生業(なりわい)を支えるという国土交通省の任務に全力を尽くしていきたいと思います。

また、新内閣の喫緊の課題として、経済対策や物価高対策に取り組む必要がありますので、国土交通行政を取り巻く政策課題とあわせて、しっかりと前に進めていきたいと考えています。

なお、私自身は太田(おおた)大臣から石井(いしい)大臣、赤羽(あかば)大臣、斉藤(さいとう)大臣、そして直近の中野(なかの)大臣まで、太田大臣の時は国土交通委員長として、与党筆頭理事として石井大臣の時も与党筆頭理事として、そして赤羽大臣の時も与党筆頭理事でした。

それから斉藤大臣の際は、統計の問題で様々な国土交通省も大変だったわけでありますが、私は統計を所管する総務大臣として斉藤大臣とは隣合わせで連携しながら、取り組んだことがあります。

また中野大臣においては、私が石井大臣だったか、あるいは赤羽大臣だったか覚えていませんが、与党筆頭理事の時の次席の理事ということで、まさにこれまでの公明党の大臣とともに、国土交通委員会を含めて一緒にやってきましたので、しっかりとその意味ではこれまで公明党の大臣がやってこられたことをしっかりと、まだ道半ばのものもあると思いますけれども、しっかり受け継ぎながら、前に進めていきたいと思っています。

(記者)

高市首相からはどのような指示があり、そしてどのように取り組むかということについてもお聞かせください。

(大臣)

総理からは、全閣僚共通指示とは別に、私に対しては、いくつか個別の御指示を頂きました。

まず、災害に強い地域づくり、インフラ老朽化対策の加速化をはじめとした防災・減災、国土強靱化のための取組の推進、地方を含めた交通網・物流インフラ整備、観光振興を通じた地域の活性化やオーバーツーリズム対策の推進などについて、御指示を頂きました。

また、インフラシステムの海外展開、我が国の領土・領海警戒監視の適切な実施、2027年国際園芸博覧会に向けた円滑な準備と運営についても、御指示を頂きました。

国土交通行政は、社会資本整備や交通政策、観光政策、海上保安など所管が広く、どの課題も国民の命と暮らしを守ることに直結しています。

総理指示を踏まえ、しっかり職責を全うしていきたいと思っています。


国土交通副大臣や衆議院・国土交通委員長を歴任した方が国土交通大臣になるので、分野にもよるかと思いますが、国土交通省の行政には詳しい方だと思います。今後注目したいと思います。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。