ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、2025年5月28日に開催された「第9回 自動物流道路に関する検討会」についてご紹介したいと思います。
「自動物流道路に関する検討会」は、2024年2月21日に設置された「自動物流道路(オートフロー・ロード)」の実現に向けた有識者、関係団体及び関係省庁からなる検討会です。
「自動物流道路(オートフロー・ロード)」とは、2023年10月に、国土幹線道路部会にてとりまとめられた「高規格道路ネットワークのあり方」に関する「中間とりまとめ」の中で物流構造を転換する切り札として提言されたものであります。
自動物流道路(オートフロー・ロード)は、自動車に頼らずに、道路空間をフル活用したクリーンエネルギーによる新たな物流形態です。
既存の高速道路空間を最大限活用するとともに、徹底した省人化を図り、低炭素なシステムを用い、ハブ機能を持つ物流拠点の配置や配送に至るトータルの物流サービスにてロジスティクス改革を行うという目標をもっています。
2025年3月6日に開催された「第8回自動物流道路に関する検討会」では、2024年12月20日~2025年1月30日に実施された「マーケットサウンディング」の結果、建設や運送、製造業など様々な業種の22社からの意見などが紹介されていました。
これを踏まえ、今回、2025年5月28日に9回目の検討会が開かれました。
事業者へのヒアリング(鹿島建設、大成建設)
事業者へのヒアリングとして、鹿島建設と大成建設の2社へのヒアリングを実施していました。

鹿島建設からは、
- 道路構造物ごとの一般的な整備方法
- 特に課題となる箇所とその対応策
- 土工部、橋梁部、トンネル部で自動物流道路を構築する場合の総括
について検討結果の提案がありました。

大成建設からは、
東京~大阪間の高速道路用地を活用する前提で、通常であれば30年~50年かかるパラダイムシフトを10年で実現可能な計画と設計の提案がありました。
自動物流道路の実装に向けたコンソーシアム
「自動物流道路の実装に向けたコンソーシアム」が設立され、2025年5月16日に第1回会合が開催されたことが紹介されました。
コンソーシアムへの参加は79社となっています。

参加している79社は、「ビジネスモデル分科会」、「オペレーション分科会」、「インフラ分科会」のそれぞれ所属し、各分科会ごとに検討を進めるためのスケジュール案が出されています。

自動物流道路の実装に向け整理すべき制度的な論点(道路法)
自動物流道路の実装に向けた事業者の検討を促進するため、道路法上での自動物流道路の法的位置づけについて整理する必要があり、論点がまとめられて資料として公開されました。

最終とりまとめ骨子(案)について
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「最終とりまとめ」について「構成案」が提示されました。
現時点では大項目レベルという感じですが、これからそれぞれの項目について詳細につめていく感じなのだろうと思われます。
スケジュールでは、今年度内に各分科会で4回検討会を開催し、2026年3月に一度、全体会としてとりまとめられる予定になっている模様です。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。