ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、国土交通省道路局が2025年4月10日から「自動物流道路の実装に向けたコンソーシアム」の会員募集を開始したことをご紹介したいと思います。
「自動物流道路(オートフロー・ロード)」とは、2023年10月に、国土幹線道路部会にてとりまとめられた「高規格道路ネットワークのあり方」に関する「中間とりまとめ」の中で物流構造を転換する切り札として提言されたものであります。
自動物流道路(オートフロー・ロード)は、自動車に頼らずに、道路空間をフル活用したクリーンエネルギーによる新たな物流形態です。
既存の高速道路空間を最大限活用するとともに、徹底した省人化を図り、低炭素なシステムを用い、ハブ機能を持つ物流拠点の配置や配送に至るトータルの物流サービスにてロジスティクス改革を行うという目標をもっています。

コンソーシアム設立の目的
自動物流道路の実装に向けた検討を促進するため、自動物流道路の運営、利用に関心がある者、要素技術の保有者等の民間事業者と公的機関との情報共有・意見交換を行い、ビジネスモデル、オペレーションの技術的な実証、技術開発促進方策、インフラ整備のあり方等について検討を行うことを目的とするとのこと。
コンソーシアムの活動内容
・コンソーシアム
- 自動物流道路に関する検討会への提言
- 各分科会での検討状況の共有による全体最適化
- 自動物流道路に関する検討会での検討状況、実証実験等の結果等の情報提供、共有
検討テーマごとに以下の3つの分科会で構成する予定とのこと。
・ビジネスモデル分科会
- 需要予測や収支見通しのシミュレーション、事業成立に向けた論点と課題の抽出、事業運営者に求める要件等についての議論
・オペレーション分科会
- 実証実験等での検証項目についての議論
- 事業成立に向けた技術開発の方向性や協調領域についての議論
・インフラ分科会
- 既存の道路構造や周辺環境を踏まえた自動物流道路の具体的なルート・構造の議論
- 想定される物流量や周辺環境を踏まえた拠点の必要面積や配置等の議論
募集対象
- 自動物流道路の社会実装、利用に関心のある企業又は団体
- 自動での貨物の輸送に関する技術・ノウハウを有する企業又は団体
- 自動物流道路の建設に関する技術を有する企業又は団体
- 自動物流道路に関心を持つ関係府省庁、地方公共団体
- その他の企業又は団体
公募期間
令和7年4月10 日(木)~随時募集
※参加事業者については、特に期限を定めず、常時募集します。
なお、第1回コンソーシアム(3分科会合同開催)は令和7年5月16 日(金)に開催予定。
詳細については、以下をご確認ください。
今後の輸送力の不足を踏まえると、2027年度までの新東名高速道路の建設中区間での実験実施、2030年代半ばまでの第1期区間での運用開始に向け、民間事業者を含む関係者との連携の上、早期に技術的な実証と実施体制を確立し、自動物流道路の実装に向けた議論を加速化していく必要があるとのことで、そのための「官民協議会」としてのコンソーシアムのようです。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。