ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、2025年7月30日に開催された「第10回 自動物流道路に関する検討会」についてご紹介したいと思います。
「自動物流道路に関する検討会」は、2024年2月21日に設置された「自動物流道路(オートフロー・ロード)」の実現に向けた有識者、関係団体及び関係省庁からなる検討会です。
「自動物流道路(オートフロー・ロード)」とは、2023年10月に、国土幹線道路部会にてとりまとめられた「高規格道路ネットワークのあり方」に関する「中間とりまとめ」の中で物流構造を転換する切り札として提言されたものであります。
自動物流道路(オートフロー・ロード)は、自動車に頼らずに、道路空間をフル活用したクリーンエネルギーによる新たな物流形態です。
既存の高速道路空間を最大限活用するとともに、徹底した省人化を図り、低炭素なシステムを用い、ハブ機能を持つ物流拠点の配置や配送に至るトータルの物流サービスにてロジスティクス改革を行うという目標をもっています。
2025年5月28日に開催された「第9回自動物流道路に関する検討会」では、事業者へのヒアリングや「自動物流道路の実装に向けたコンソーシアム」の紹介、最終とりまとめ骨子(案)の提示などがされていました。
これを踏まえ、今回、2025年7月30日に10回目の検討会が開かれました。
令和7年度 自動物流道路の社会実装に向けた実証実験について

「令和7年度 自動物流道路の社会実装に向けた実証実験」は、自動物流道路の実装に向けた技術的課題の検証および運用に必要な情景整理等を行うことを目的に実施し、2025年7月31日~9月5日の期間に公募を行い、2025年11月~2026年2月にかけて実証実験を実施するとのこと。

実証実験では、6つのユースケースにおいて要素技術の検証を行うとのこと。
各分科会のスケジュール

最終とりまとめ案(概要)

最終とりまとめ案

「最終とりまとめ案」では、以下の内容が記載される予定です。
- 検討の経緯
- 自動物流道路の果たすべき役割
- 自動物流道路が有するべき機能
- 自動物流道路の効果
- 自動物流道路の事業実施のあり方
- 自動物流道路の今後の検討にあたって特に留意する点
- 今後の進め方
自動物流道路は、
道路空間に物流専用のスペースを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人化・自動化された輸送手段によって荷物を運ぶ新たな物流システム
と定義される予定です。
今後のスケジュールでは、新東名高速道路の建設中区間(新秦野から新御殿場)での2027年度までの実験、2030年代半ばまでの小規模な改良で実装可能な区間(先行ルート)の運用開始としています。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
(追記)
2025年7月31日に正式に「最終とりまとめ」が公表されました。
以下をご参照ください。
