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新東名高速道路の未開通区間である「新秦野IC~新御殿場IC」(約25km)について、NEXCO中日本が最新の工事進捗状況を発表しました。

2026年10月19日に開催された関係機関との連絡調整会議では、橋梁やトンネルなどの工事は着実に進んでいるものの、難工事が続く高松トンネルの影響により、開通時期は依然として未定であることが明らかになりました。

残る未開通区間は約25km

新東名高速道路の海老名南JCT~御殿場JCT間では、2022年4月までに「海老名南JCT~新秦野IC」と「新御殿場IC~御殿場JCT」が開通しています。

NEXCO中日本のプレスリリースより

現在、工事が続いているのは、この2区間をつなぐ新秦野IC~新御殿場ICの約25kmです。

この区間は山間部を通過するため、橋梁が約2割、トンネルが約5割を占めるなど、難易度の高い工事が続いています。

全線がつながれば、東名高速道路の交通混雑の緩和や、東京~静岡方面の移動時間の安定化などが期待されます。

橋梁工事は87%まで進捗

今回公表された2026年10月時点の工事進捗率は、次のとおりです。

工事項目2025年11月2026年10月
橋梁工事71%87%
トンネル工事84%87%
土工工事49%79%
舗装工事27%38%
施設工事9%11%

橋梁は全31橋のうち26橋が完成し、土工工事も大きく進展しています。

一方、舗装工事は38%、道路照明などの施設工事は11%にとどまっており、道路本体の完成後にも多くの作業が残されていることがわかります。

なお、これらは各工種の進捗率であり、道路全体の完成率を示すものではありません。

最大の課題は高松トンネル

開通時期を左右する最大の課題となっているのが、神奈川県内で建設中の高松トンネルです。

高松トンネルでは、想定以上に脆弱な地盤が広範囲に出現しているほか、トンネル内部の変形や大量の湧水が発生するなど、掘削工事が難航しています。

NEXCO中日本のプレスリリースより

2026年9月末時点の掘削状況は次のとおりです。

  • 上り線:未掘削区間は残り約300m
  • 下り線:未掘削区間は残り約200m

掘削自体は終盤に差しかかっていますが、地盤の安定化や湧水への対策を慎重に進める必要があり、残りの距離が短いからといって、すぐに貫通できるとは限りません。

トンネル貫通後も工事は続く

今回の発表で注目したいのは、トンネルが貫通しても、すぐに開通できるわけではないという点です。

高松トンネルでは、掘削完了後もコンクリートによるトンネル本体の仕上げ工事が必要となります。

さらに、舗装工事や照明・換気・消火設備などの設置工事を進めなければなりません。

舗装工事では、コンクリートの養生に1か月程度を要する工程もあり、複数の工事を並行して進めるための綿密な調整が必要とされています。

また、すべての設備工事が完了した後には、通信設備などの試験・調整も実施する必要があります。

開通時期はトンネルの上下線貫通後に公表

NEXCO中日本は、今後の開通時期について、高松トンネルの上下線が貫通した後に公表する方針を示しています。

つまり、今回の発表でも具体的な開通年月は明らかになりませんでした。

橋梁や土工工事が進む一方、高松トンネルの残る掘削と、その後の仕上げ・舗装・設備工事が、今後の工程を左右することになりそうです。

新東名高速道路は、東名高速道路の渋滞緩和だけでなく、物流の効率化や災害時の代替ルート確保という面でも重要な役割を担います。

一日も早い開通を期待したいところですが、何よりも安全を最優先に工事を進めてもらいたいものです。

今後は、高松トンネルの上下線貫通と、その後に発表される具体的な開通時期が注目されます。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。

参照元(一次情報)