ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、原発事故の避難者向けで、福島県内等のICを入口/出口とした場合、高速道路の無料になるふるさと帰還通行カード」についてご紹介したいと思います。

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ふるさと帰還通行カード とは

原発事故による警戒区域等からの避難者に対する高速道路の無料措置として2012年4月1日より発行されているカードで、原発事故により政府として避難を指示又は勧奨している区域等に住んでいた避難者の生活再建に向けた一時帰宅等の移動を対象にして実施されています。

カード自体は、現在は「桃色」のカードです。

対象車両

・対象者 :原発事故による避難者
・対象車種:中型車以下(軽自動車等、普通車、中型車)
・対象走行:福島県内等の対象インターチェンジを入口又は出口とする走行

・出口料金所で確認用書面を提示する必要あり
・料金所では一般レーン(またはサポートレーン)を通行する必要あり
・ETC無線走行では無料とならない
・スマートICから出入りした場合は無料とならない
・東北地方のNEXCO路線と一体で料金徴取していない高速道路は対象外

対象インターチェンジ

東北自動車道
国見、桑折ジャンクション、福島飯坂、福島ジャンクション、福島西、二本松、本宮、郡山、郡山南、須賀川、矢吹、白河、加須

磐越自動車道
いわき三和、小野、船引三春、郡山東、磐梯熱海、猪苗代磐梯高原、磐梯河東、会津若松、会津坂下、西会津

常磐自動車道
山元、新地、相馬、南相馬、浪江、常磐双葉、大熊、常磐富岡、広野、いわき四倉、いわき中央、いわき湯本、いわき勿来、桜土浦

出口料金所で提示が必要なもの

入口料金所で受け取った通行券とあわせて、
NEXCO東日本が発行する「ふるさと帰還通行カード」の提示が必要


この原発事故による警戒区域等からの避難者に対する高速道路の無料措置ですが、2023年3月末までの実施とされていましたが、先日、国土交通省から2024年3月末まで延長すると発表がありました

国土交通省のプレスリリース より

2024年3月末まで無料措置は延長されるのですが、一部の利用者において、レジャー目的と思われる利用など制度本来の趣旨・目的に沿わない利用が確認されていることから、以下の措置をとると発表されました。

 ・2023年秋以降に更新予定のカードから更新時の申請手続きを導入
 ・更新時に申請する区間の走行のみを無料措置対象とする(一部住民対象)

国土交通省のプレスリリースには、制度本来の趣旨・目的に沿わない利用の事例が紹介されていました。(同一利用者の1年間の利用実態とのこと)

国土交通省のプレスリリース より

ちなみに、

2022年年3月31日までは、大型車・特大車での利用も無料措置の対象でした。

対象となって「ふるさと帰還通行カード」を持っている方は少ないかと思いますが、原発事故の被災者対策としてこのような措置が行われていることは意外と知らない方も多いかと思いますので、今回ご紹介しました。

現在の「ふるさと帰還通行カード(桃色)」は、2023年10月31日までしか利用できず、2023年11月からは、「ふるさと帰還通行カード(更新・緑色)」のみが利用可能となります。

ふるさと帰還通行カード」に関しての詳細は、以下のNEXCO東日本のサイトをご確認下さい。

原発事故の警戒区域等に居住されていた方・居住地が特定避難勧奨地点の設定を受けた方を対象とした無料措置について – NEXCO東日本

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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