ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
2024年3月28日に開催された「第3回デジタルライフライン全国総合整備実現会議」にて「自動運転サービス支援道」の2024年度の先行エリアとして「新東名高速道路(駿河湾沼津SAー浜松SA」が設定されたことをご紹介したいと思います。
まずは、新東名高速道路の駿河湾沼津ー浜松間(約100km)に「自動運転車優先レーン」を作って2024年度の自動運転実現を支援することを目指す
とのことで、また
2025年を目途に全国50カ所程度、2027年度までに全国100カ所以上で自動運転車による移動サービス提供が実現できることも目指す
としており、高速道路においては、
短期的(1年目)には新東名高速道路にて、自動運転車優先レーンを深夜時間帯に限定して設置し、2024年度からL4走行に向けた実証トラックの走行を開始し、中期的(~3年目)には、対象路線や時間帯の拡大を図り、長期的(~10年目)には自動運転サービス支援道を設定することで、東北から九州までをつなぐ幹線網の形成を図る
ことを目指すとのことです。
この計画が発表された「デジタルライフライン全国総合整備実現会議」は、2023年6月に設定された経済産業省が主催する自動運転等の関連サービスやインフラ実装を担う事業者が関係省庁と議論し決定する枠組みです。
デジタルライフラインとは?
「デジタルライフライン」とは、現実世界のデジタル化によって人手に頼らなくても必要なサービスが必要な場所・タイミングで行きわたる仕組みを、平常時・非常時の区別なく持続可能であるように整備されたインフラストラクチャーと定義されれています。
今回、この会議の中でデジタルを活用したサービス提供に必要なハード・ソフト・ルールにわたるデジタルライフラインの仕様の具体化や先行地域、それぞれの運営主体を特定した「デジタルライフライン全国総合整備計画(案)」の概要が提示されました。
デジタルライフライン全国総合整備計画とは?
ドローンや自動運転等、現実世界での活用が期待されるデジタル技術について、実証段階から実装段階への移行を加速させ、デジタル化された生活必需サービスを中山間地域から都市部まで全国に行きわたらせるための整備計画です。
注目点は?
注目されるのは、2024年度から先行地域での社会実装の取組が開始される「アーリーハーベストプロジェクト」です。
「アーリーハーベストプロジェクト」では、デジタル技術が実装されて開発が促進されること、持続的なサービス提供が行われることを目指し、10年後には、各領域で面的なサービスが行われるとともに、デジタル代替等を進め、低コストで強靭なインフラを整備することで社会課題の解決が可能となる社会をつくることを目的としています。
高速道路との関係は?
この「アーリーハーベストプロジェクト」の中で「自動運転サービス支援道」の2024年度先行地域として「新東名高速道路(駿河湾沼津SAー浜松SA」と「日立市」が設定され、2025年度以降に「東北自動車道(六車線区間の一部)」が設定予定とされました。
自動運転車により人手不足に悩まずに人やモノがニーズに応じて自由に移動できるよう、ハード・ソフト・ルールの面から自動運転を支援する道を整備し、自動運転車の安全かつ高速な運用を可能にすることを目的にさまざまな施策が計画されています。
今後の推移に注目ですね。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。