ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

NEXCO中日本は「自動運転時代」を見据え、新東名建設中区間で「路車協調実証実験」を2024年5月13日から開始すると発表しました。

「路車協調実証実験」とは?

路車間通信(インフラ設備と車両の無線通信)を活用した高速道路空間を実現するために10のユースケースに対して全10企業・団体が参加し、23件の実証実験を行うものです。

※ 路車間通信は、「V2I(Vehicle to Infrastructure)」とも呼ばれています。

いつ実施するの?

2024年5月13日~7月末ごろまで」の約3か月が予定されています。

どこで実施するの?

新東名の「新秦野IC」~「新御殿場IC」間で実施されます。

だれが実施するの?

国土交通省、国土技術政策総合研究所、NEXCO東日本、NEXCO西日本、NEXCO総研が連携して実施されます。

また、主な参加企業・団体としては、沖電気工業、KDDI、交通総合研究所、ソフトバンク、名古屋電機工業、日本電気、富士通、古河電機工業、三菱重工機械システム、三菱電機などが実証実験に参加するとのこと。

どのような実験をするの?

10のユースケースの実験が行われますが、主なものとして以下のような実験が行われる予定となっています。

  • 車のセンサーにより検知した「前方の障害情報」「区画線のかすれ・剥離」などを後続車に通知する
  • 道路側の監視カメラで把握した「落下物・事故など」を後続車へ通知する
  • 道路側のアンテナで「車のブレーキやワイパーの作動情報」を収集・分析し、「気象や路面の状況変化」を後続車に通知する
  • 自動運転機能の故障などにより「路肩に緊急停止した車両を遠隔操作によって最寄りのICやSAへ誘導」する
  • 交通状況をリアルタイムで把握し、「最適なルート」「最適な車線・速度・車間」を後続車に通知する

実証実験をした結果、どうするの?

実証実験の結果を踏まえて、以下の2点を進めていくとのことです。

  • 高速道路における将来の路車間通信に仕様などの検討
  • 2024年度末から計画されている「アーリーハーベストプロジェクト(自動運転レーン)」の実証への活用

アーリーハーベストプロジェクト(自動運転レーン)」については、以下をご参考にしてください。

【2024年度中】新東名高速(駿河湾沼津ー浜松)の約100kmに「自動運転車優先レーン」が設定される予定

本実証実験を通じて、自動運転車を活用し、人手不足に悩まずに人やモノがニーズに応じて自由に移動できるようにハード・ソフト・ルールの面から自動運転を支援する道を整備し、自動運転車の安全かつ高速な運用を可能にすることを目指していくとのこと。

将来の高速道路がどうなるのか?とても楽しみですね。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。