ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、現在のETCの普及状況について国土交通省が集計した資料を出していたのでご紹介したいと思います。

2024年6月時点での「ETC利用率」は、

95.0%

となっておりました。
最近の傾向をみると利用率はほぼ天井状態かと思われます。

従来のETCの進化版であり、より高度なデータ通信が可能な「ETC2.0」ですが、2016年春からサービスがスタートしました。

そんな「ETC2.0利用率」はどうでしょうか?

34.4%

とこちらはまだまだの普及率となっています。

国土交通省の資料より

ETC2.0のサービスを利用するには、ETC2.0対応の車載器とETC2.0対応のカーナビまたはスマホが必要です。

ETC2.0対応の車載器については以下の記事を参考にしてください。

また、ETC2.0の利用率は、車種によって大きく異なります。

  • 軽 :8.9%
  • 普通:29.5%
  • 中型:55.5%
  • 大型:85.0%
  • 特大:85.1%

このように中型からは50%を超え、大型以上では85%程度まで利用率が増えていることがわかります。

なぜ中型以上の車種の場合、利用率が高いのでしょうか?

理由の1つが「ETCコーポレートカードの割引率」です。

運送会社などの事業用車両がETC2.0を利用した場合、ETCコーポレートカードの車両単位割引の割引率が10%高くなるという措置があります。よって運送会社は少しぐらいETC2.0対応の車載器やカーナビが高くともETC2.0を使うという事情があります。

上記の措置は毎年、補正予算で1年延長するという流れが続いています。

もう1つの理由は「通行許可」です。

運送会社などで利用している大型車両で道路を通行するには「通行許可」が必要なのですが、ETC2.0装着車の場合、通行許可簡素化制度(特車ゴールド)というものがあり、簡単に通行許可が取れるという理由でETC2.0を使っている運送会社が多いということもあります。

特車ゴールドについては、以下の記事を参考にしてください。

というような状況なので、普通車以下の場合、なかなか普及しないという現状があります。普通車向けにすごくメリットがあるETC2.0サービスが出ないと今後も広がりにくいだろうなあとは思います。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。