ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、2024年12月25日に「第1回 関門トンネルにおける今後の維持管理・修繕に関する検討委員会」が開催されたのでご紹介したいと思います。

「第1回 関門トンネルにおける今後の維持管理・修繕に関する検討委員会」 の資料より

本州と九州を結んでいる「関門トンネル」は、1958年開通と開通から70年近く経過し、老朽化しており、中央分離帯のない片側一車線のため一旦事故が発生すれば、通行止めなど影響が非常に大きくなっています。また下関、北九州のどちら側もトンネル前の料金所ではいつも渋滞が発生しています。

「第1回 関門トンネルにおける今後の維持管理・修繕に関する検討委員会」 の資料より

そのため、本州と九州を結ぶ「第3の道路」として「下関北九州道路(下北道路)」の構想の機運が高まっていることは以前ご紹介したことがあります。

とはいえ、完成の見通しも立っていないので、「関門トンネル」は今後もしっかりと維持管理していく必要があり、今回の検討委員会が開催されています。委員は3名で全員が大学教授または准教授です。

検討委員会の設立趣旨は、「関門トンネル」がNEXCO西日本が管理しはじめて今年で20年となり、維持管理・修繕の状況や取り巻く環境の変化について振り返り、専門的および技術的見地から、持続可能な維持管理・修繕に関する課題や対応方策の検討するためとのこと。

検討委員会では、今後の維持管理・修繕に関する検討と検討の進め方について議論されました。

「第1回 関門トンネルにおける今後の維持管理・修繕に関する検討委員会」 の資料より

今後の維持管理・修繕に関する検討について

  • 会社より関門トンネルにおけるこれまでの20年間の管理の状況を報告し、高い公共性を持つ関門トンネルの交通機能が、現在も適切に確保されていることが確認された。
  • 委員より、多量の湧水の排水が常時必要なこと等、海底トンネルという特殊な環境下においても、会社は高いコスト意識を持って関門トンネルの管理に取り組んできているとの意見があった。
  • 委員より、今後の管理を考える際には、走行機能の維持だけではなく、地域への貢献や渋滞解消等の機能の高度化についても検討すべきとの意見があった。
  • また、収入の減少や労務費の上昇等、関門トンネルを取り巻く環境の変化に、会社は工事計画を適宜見直しながら対応してきており、今後も健全な状態を保つためにも、現在の損傷状況や今後必要な事業の内容について、次回委員会で確認する必要があるとの意見があった。

今後の検討の進め方

「第1回 関門トンネルにおける今後の維持管理・修繕に関する検討委員会」 の資料より

引き続き、情報をフォローしたいと思います。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。