ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、高速国道料金における「乗継による料金調整(乗継調整)」についてご紹介したいと思います。

通行止めなどで高速道路を一旦降りて、再度乗り継ぐ場合、NEXCO3社、首都高、阪神高、本四高速において料金請求時に料金が調整されます。

なぜ調整する必要があるかというと、高速国道を利用した場合、鉄道における初乗り運賃のように利用1回ごとに固定費として「ターミナルチャージ」がかかるからです。(NEXCOの場合、150円)

工事や異常気象、事故によって通行止めが発生した際に、高速道路を一旦降りるケースでは、最初の通行と再度、高速道路に乗り継いだ通行の合計通行料金が、直通の通行料金よりも高くなることがあります。その際、直通の通行料金よりも高くならないように各道路会社では、「乗継による料金調整(乗継調整)」を行っています。

この「乗継調整」は、高速道路営業規則の第7章「特別な通行をした場合の料金」にて規定されています。

高速道路営業規則 第7章 特別な通行をした場合の料金

調整する料金については、「料金調整計算式」があり、詳細は以下に記載されています。ご興味がある方はご確認下さい。

通行止めによりいったん高速道路を降り、再度乗り継いだ場合の料金調整について教えてください。 – NEXCO中日本

また、阪神高速では、整備予定であるが現状、未整備である箇所について、道路網が完成するまでの一時的な措置として、一般道路を経由した乗継制度が実施されています。以下、詳細です。

阪神高速乗り継ぎ案内 – 阪神高速道路

料金制度の見直しの議論では、この道路会社ごとにかかっている「ターミナルチャージ」の重複徴収をなくして、シームレスな料金体系にしようとよく議題にあがっていますが、なかなか現実化しておりません。

今後の料金制度の見直しに期待したいですね。