ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
現在検討されている「高速料金の見直し」について2024年6月下旬に発表される2024年度の「経済財政運営の改革の基本方針(骨太の方針)」に盛り込まれることは以前お知らせしました。
今回は、2024年6月11日の経済財政諮問会議にて、この2024年度の「骨太の方針」の原案が承認されたことをご紹介したいと思います。
事前の報道通り、
2025年度より段階的に混雑に応じた柔軟な料金体系へ転換していく
と明記されています。

「高速料金」に関する骨太の方針(原案)は「(交通・物流DX)」として以下のように記載されていました。
地域交通の利便性・生産性等の向上に向け、MaaS、AIオンデマンド交通、配車アプリ、キャッシュレス等を推進する。空飛ぶクルマの運航拡大に向け制度整備等を行う。
高速道路の渋滞緩和や地域活性化等に向け、ETC専用化を踏まえ、2025年度より段階的に混雑に応じた柔軟な料金体系へ転換していく。このため、まずは現在のスキームの下で最大半額となる料金体系の導入に向け、8月を目途に検討を開始する。
「デジタルライフライン全国総合整備計画」に基づき、自動運転車優先レーンを含む自動運転サービス支援道、ドローン航路等の社会実験を加速し、共通の仕様・規格の策定等を通じて今後10年で全国展開を図る。一般道での自動運転について、2024年度に約100か所で計画・運行を行い、2025年度に全都道府県での通年運行の計画・実施を目指す。2027年度の自動運転等の新たな技術を用いたサービスの本格的な事業化開始を目指し、専門事故調査体制の整備など、「モビリティ・ロードマップ2024」に即した取組を進める。
物流の効率化に向け、ダブル連結トラック対象路線拡充や自動運転トラック、自動配送ロボット、自動倉庫等の実装、手続電子化等を推進する。物流危機の抜本的解決に資する自動物流道路について、我が国最大の大動脈である東京ー大阪間を念頭に具体的な想定ルートの選定を含め基本枠組みを夏頃に取りまとめ、早期に社会実験に向けた準備に着手し、10年後を目途に先行ルートでの実現を目指す。自動運行船の2030年頃までの実現を目指す。
また、これも報道の通りですが、
まずは現在のスキームの下で最大半額となる料金体系の導入に向け、8月を目途に検討を開始する
との記載もありました。
以下、参考までに原案の対象ページを載せておきます。


今後、検討の舞台となる「国土幹線道路部会」の動向に注目したいですね。
「高速料金」とは異なりますが、「自動運転サービス支援道」と「自動物流道路(オートフロー・ロード)」についても明記されていました。
「自動運転サービス支援道」と「自動物流道路(オートフロー・ロード)」に関しては、以下を参考にしてください。
ちなみに「骨太の方針」とは、
政権の重要課題や翌年度予算編成の方向性を示す方針。正式名称は「経済財政運営と改革の基本方針」です。各省庁の利害を超えて官邸主導で改革を進めるため、首相が議長を務める経済財政諮問会議で毎年6月ごろに策定します。小泉政権時の2001年度に始まりました。「骨太」には、予算編成などの細部には立ち入らないものの、世論の一時的な批判には揺るがない国政のしっかりした改革方向を示すとの意が込められています。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
(2024.06.17追記)
定例閣議は、原則として毎週火曜日と金曜日の午前10時から開催されています。(国会開会中は午前9時から開催)
現在、第213回の通常国会が開会されており、2024年1月26日に召集され、150日の会期となっているので2024年6月23日で会期終了予定となっています。
報道によりますと、2024年6月21日(金)の閣議にて「骨太の方針」が閣議決定される見通しとのこと。
(2024.06.22追記)
2024年6月21日(金)の閣議にて「骨太の方針」が閣議決定されました。