ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、千葉県の湾岸エリアを結ぶ「新湾岸道路」構想が具体的に進みそうだというお話をご紹介したいと思います。

現在、千葉県の湾岸エリアには、千葉港や大型物流施設が集積し、東京都と千葉県を結ぶ幹線道路は慢性的な渋滞が発生しているという課題があります。

「第1回千葉県湾岸地区道路検討会幹事会」の資料より

この課題に対して、国や千葉県、沿線市などで構成する「千葉県湾岸地区道路検討会」が2020年5月に「千葉県湾岸地域における規格の高い道路計画の基本方針」を策定しました。

その後、2023年6月に「新湾岸道路検討会準備会」を設立し、概略ルートや構造の検討に向けて、体制の議論を行った結果、2024年4月に関東地方整備局の概略ルート・構造の検討路線に位置づけられました。

そして、2024年6月25日に開催された国土交通省の有識者会議「関東地方小委員会」にて以下の方針が示されました。

 ・「有識者委員会」を設置し、検討の発議を行う
 ・沿線地域へ丁寧に説明し、広く意見を聴取
 ・国、県、沿線市が一体となって検討を進める

これによりルートや構造を具体的に検討する「計画策定プロセス」に移行することなり、助言する有識者委員会も設置されることになりました。

「計画策定プロセス」とは

「計画策定プロセス」とは、構想段階における「計画検討手順」を経て、概略計画を決定するまでの一連の流れを意味し、以下の3つのプロセスから構成されています。

  ・計画決定手順
  ・コミュニケーションプロセス
  ・技術・専門的検討

「第2回新湾岸道路検討会準備会」の資料より

「計画策定プロセス」に移行すると、地元自治体や各種団体、住民などの意見を聴きながら、国土交通省が複数の概略ルート案などを作り、案を比べて評価し、計画案を決定することになります。

この流れを受け、千葉県と湾岸の6市でつくる「新湾岸道路整備促進期成同盟会」は、2024年7月22日に国土交通省に対して、「計画の早期具体化」を要望しました。

以下、2024年6月25日に開催された「関東地方小委員会」で配布された、これまでの経緯についてまとめられた資料です。

「令和6年度第1回関東地方小委員会」の資料より

新湾岸道路」は、市川市の外環高谷JCT周辺から市原市の市原IC周辺の湾岸エリアを結ぶ高規格道路ネットワークとして、湾岸エリアの慢性的な交通渋滞の解消などのため、想定されています。

「新湾岸道路」進みそうですね!

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。


(2024.08.02 追記)↓

2024年7月31日に国土交通省より「第1回有識者委員会」を2024年8月2日に開催することが発表されました。有識者委員会の名称は仮称ですが「新湾岸道路有識者委員会」となっています。