ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、2025年春開通を目指していた和歌山県の「すさみ串本道路」の開通が延期されることになったことをご紹介したいと思います。
「すさみ串本道路」は、すさみ南IC-串本IC間の19.2kmの自動車専用道路で、南海トラフ巨大地震などの災害時の救急搬送や物資の輸送路などとして期待されています。

開通が延期される理由は、
通常の掘削機では対応できない硬質岩の多数出現
とされています。
「硬質岩出現に対する有識者検討会」を2024年6月24日に実施した結果、
- 事前のボーリング調査結果では、硬質岩の分布を把握することは困難
- 弾性波探査の結果、残る施工箇所にも硬質岩が確認
- 堀削完了まで相当な時間を要すると考えられるが、現在の工法のまま、安全性を考慮し、丁寧に施工を進めていくのが妥当
との有識者からの意見を踏まえ、2024年7月19日に近畿地方整備局、和歌山県、すさみ町、串本町が参加する「すさみ串本道路事業工程会議」を開催し、
・2025年春開通予定としていた開通時期の見直し
・見直し後の開通時期は、今後の状況を踏まえて改めて公表
となったと、国土交通省 近畿地方整備局 紀南河川国道事務所から発表がありました。

今回発見された硬質岩は、通常より平均5倍の施工時間が要しているとのことで、開通時期のかなりの遅れが確実となりました。

和歌山県の岸本知事は、この事態を受け、以下のコメントを発表しています。
早期整備を強く求めてきたが、施工条件の変化に伴い、時間を要するとのことであり、やむを得ない。国交省に対し、安全に十分配慮して工事を進めること、進捗状況の情報共有、新たな開通予定時期をできるだけ早く提示することや、1日も早い開通を要請したい
和歌山県民の方には残念なお知らせとなりましたが、安全に工事を行った上で、早期に開通することを願っています。
近畿地方整備局による進捗情報は以下をご参考にしてください。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。