ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、2025年7月頃に見直しされる予定の「深夜割引」と「長距離逓減制」について改めてご紹介したいと思います。

当初は「2024年度末頃」に見直しが予定されておりましたが、2024年12月25日にNEXCO3社から「システム整備の遅れにより2025年7月頃へ延期」することが発表されています。

見直しの内容については、以前、ご紹介した記事はリンクを貼っておきます。

「深夜割引」の見直しの経緯

現行の深夜割引は、適用時間帯(0-4時)に対象の高速道路を少しでも利用すれば、全ての走行分が割引対象となり30%の割引が受けられます。

しかし、そのような条件だったため、

適用時間帯に少しでもかするように料金所出口手前やSA・PAにおいて割引適用待ちのトラックが大量発生し、渋滞が発生するという問題が起き、社会問題化しました。

そのような状況を解消するために、適用時間帯を拡大した上で、適用時間帯の走行分のみを30%の割引とする「深夜割引」の見直しが行われ、2025年7月頃から実施予定となっています。

「長距離逓減制」の見直しの経緯

上記の「深夜割引」の見直しによって以下の問題が生じました。

走行時間が7時間を超える長距離利用では通行料金が割引対象外になるため、支払額が大きく増えてしまう

この問題に対処するために、全ての車両を対象に400km超の基本料金を引き下げる「長距離逓減制」の見直しが行われることになりました。

これにより高速道路の基本料金が引き下げられるため、副次的効果として、深夜割引の適用時間帯外の5時~22時の400km超走行の料金が引き下げられることになりました。

「深夜割引」の「激変緩和措置(5年)」とは?

上記の「深夜割引」の見直しによって負担増が予想される現在、深夜割引の適用を受けている長距離の利用者に対しての負担軽減について全日本トラック協会から国土交通省へ要望が出されていました。

それを踏まえて、5年間の時限措置として、1000kmを超えて走行した利用者に対して、「深夜割引」の割引対象走行を適用時間帯の走行に加えて、1000kmを超えて利用した分を加算する「激変緩和措置」が実施されることになりました。

また、拡大する時間帯のうち、22時台に流出した場合の割引率を20%にする措置も5年間の「激変緩和措置」となっています。


今回の「深夜割引」の見直しと「長距離逓減制」の見直しはとても複雑なので、事前にしっかり理解した上で利用して頂きたいと思います。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。