協同組合や物流系企業でETCコーポレートカードの運用担当をしている方、こんにちは!

ETCコーポレートカード利用において、ETC2.0を利用する自動車運送事業者に対して割引率を拡充する措置は、2026年3月末までとなっておりましたが、2025年11月28日に、「令和7年度補正予算案」が閣議決定されたことに伴い、2027年3月末まで1年延長される見通しとなりました。(*1)

令和7年度国土交通省関係補正予算の概要 より

該当の予算は、国土交通省の令和7年度補正予算で掲げられた「生活の安全保障・物価高への対応」の施策の中で、「高速道路料金の大口・多頻度割引の拡充措置の延長」として77億7900万円の予算が計上されております。

令和7年度国土交通省関係補正予算の概要 より

当該予算は、ETC2.0を利用する自動車運送事業者に対し、大口・多頻度割引の最大割引率を40%から50%に拡充する措置です。

内容を少しづつ変えながら臨時措置が続いている予算なので、さらなる延長があるのか今後の動向に注目ですね。

また、「次期「総合物流施策大綱」を見据えた物流革新の集中改革の推進」として66億2600万円の予算が計上されています。

こちらは、自動運転トラックの導入や運送事業者の商慣行見直し、荷主や消費者の行動変容に向けた対策などの予算となっています。

(*1) … 予算は、正式には、閣議決定後に 政府原案として国会に提出され、審議・採決の上で成立します。 成立後に、内閣から省庁ごとに予算が配分される流れとなっています。

政府・与党は、この補正予算案を国会に提出し、速やかな成立を行う見通しですが、例年とは異なり、原案通りに補正予算案が成立するかは確定的ではありません。