ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、2025年11月26日に開催された「第11回沖縄自動車道利用促進協議会」の議事内容が公開されましたので、ご紹介したいと思います。
「沖縄自動車道利用促進協議会」とは?
「沖縄自動車道利用促進協議会」とは、沖縄自動車道の利用を促進し、ETCの普及や安全・円滑な交通環境の整備を図るための関係機関による協議会です。
主に沖縄県やNEXCO西日本などが中心となり、地域の交通状況に応じた施策の検討・実施を行っています。
協議会は定期的に開催されており、沖縄県とNEXCO西日本が共同で進める形で、ETC利用促進策や利用促進全般の実施状況・課題を共有し、改善策を検討しています。
沖縄県における他県にはない特殊性
沖縄県は、他の都道府県と異なり以下のような特徴があります。
- 軽自動車の保有率が高い
- 大学生は自動車通学が一般的(セカンドカーが多い)
- 旅行者、レンタカーが多い
そのため、協議会では以下のような現状認識があります。
- 軽自動車ユーザーはETC割引のメリットを感じづらい
- セカンドカーの多くにはETC車載器が設置されていない
- 料金所でのレンタカーによる現金支払いが多い
そのため、課題への対策として以下のような取組を実施しています。
- 軽自動車ユーザー、若年層へのETC車載器助成キャンペーン
- 旅行者、レンタカー利用者へのETC利用促進
第11回の協議会では、令和7年度における上記の取組の実施状況について報告がありました。
「ラジオCM」、料金所での「ポケットティッシュ配り」や自動車学校への「ポスター掲示」・「フリーペーパー配布」、那覇空港やレンタカー会社窓口での「デジタルサイネージ」・「POP展開」などが行れているとのこと。


また、今回の協議会では、2025年10月に実施された沖縄自動車道の利用実態調査の結果についても報告がありました。
- ETC利用率は約78%
- 利用車両の約83%が「自家用・事業用」
- 利用車両の約13%が「レンタカー用」

- 「自家用・事業用」車両のETC利用率は約83%(去年比+1%)
- 「レンタカー用」車両のETC利用率は約65%(去年比+-0%)

- 「自家用・事業用」のETC利用率は去年と比べて平日・休日ともに増加
- 「レンタカー用」のETC利用率は平日・休日で大きな差はなく、去年と比べて横ばい
となっており、「レンタカーへの利用促進を引き続き検討する必要がある」としています。

また、沖縄自動車道での軽自動車は全体の約3割を占めているが、他車種と比較してETC利用率が10%以上低いという結果が出ていました。
これについても「軽自動車への利用促進を引き続き検討する必要がある」としています。

沖縄自動車道では、全区間、全車種で35.5%の割引が実施されています。
ETC利用率を向上を目的として、現金払いの車両への割引を2023年度に終了する見直しを2024年4月から実施しており、この割引見直しによる影響について報告がありました。
結論としては、「割引見直し直後は、一時的に沖縄道の交通量の減少が見られたが、ETCへの転換等が進み、割引見直し1年後には交通量が回復したと考えられる」とのこと。
沖縄自動車道での割引見直しについては、以下をご参照ください。
協議会は、2022年6月から定期的に実施され、今回で11回目となっていますが、2026年春頃に12回目を開催し、令和7年度の取り組み実績の総括と令和8年度の取り組み計画の検討を行う予定とされています。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。

