協同組合や物流系企業でETCコーポレートカードの運用担当をしている方、こんにちは!

そろそろ対象の協同組合や企業では、バタバタされているところも増えているかと思うので、今回は、ETCコーポレートカードの「有効期限更新」と、「新期限カードの番号」についてお話したいと思います。

ETCコーポレートカードの有効期限切れによって、カードの交換が必要になる際には、事前にNEXCOに「ETCコーポレートカード交換申込書」を提出する必要があります。

ETCコーポレートカードの有効期限は5年なので、5年に1回の作業のため、前回どうだったっけ?という担当者の方も多いかもしれませんね。

有効期限が切れるのが、「X年3月末」とすれば、一般的には、「X-1年9月」頃から動き出すことになるでしょう。年によって多少の違いはありますが、おおよそ以下のようなスケジュールとなることが多いと思われます。

X-1年9月頃
申請分(追加・車両入替)については、新期限でのカード発行がされるようになる

X-1年10月頃
新期限のカードが郵送されてくる

X-1年11月頃
仕分けをして、組合員(営業所)に新期限のカードを郵送し、旧期限のカードの返送を依頼する

X年1月頃
旧期限カードから新期限カードに切り替えが進んでいないところに督促を行い、早急の切替と旧期限カードの返却を促す

X年2月頃
旧期限カードの有効期限が来月末までであり、その後はETCレーンのバーが開かずに事故につながることを文書等でお知らせして、切替と旧期限カードの回収のラストスパートをかける

枚数が少ない場合は、それほどではありませんが、組合員(営業所)やカード枚数が多くなると非常に大変な作業なので、今から憂鬱な担当者の方も多いかもしれませんが、できるだけしっかりとした準備をすることで、憂鬱を少し和らげることができます

準備の1つとして大事なのが「仕分け」ですね、事前にどこにどのカードを送って、どのカードを回収するのか?ってところですが、旧期限カードはわかっているので問題ないですが、新有効期限カードは発行されるまで番号がわからないから準備ができないという担当者がおられるかもしれませんが、実は、新有効期限カードの番号は事前にわかります。旧期限カードの番号から新期限カードの番号を決めるルールが存在するからです

以前、上記の記事でも書きましたが、ETCカード番号には、決まったルールが存在します。有効期限の更新でもそれは同じです。 検査用の数値である「チェックディジット」 も同様です。ETCコーポレートカードの場合、前15桁がわかれば、16桁目の 「チェックディジット」 を計算するロジックがあります。

このルールさえ把握していれば、 旧期限カードの番号から新期限カードの番号を事前に知ることができます

もしお困りの担当者の方がいらっしゃれば、ご相談ください。本サイトの「ご相談・ご依頼」からメッセージをもらえれば、ご相談に応じさせて頂きます。

ちなみに、NEXCOでは、ETCコーポレートカードを発行している支社によって、この有効期限更新の交換カード対応が異なっています。新しく発行される交換カードの一覧ですが、東京支社では、紙とエクセルで一覧表がもらえますが、関西支社では、紙でしかもらえません

よって数千枚、数万枚を管理している協同組合ではシステムにデータを投入するのにとても困ってしまうので、弊社では、システムから新期限カード一覧を出力し、紙の発行一覧と違いがないかをチェックしてもらう形をとっています。システムに登録するのに、すべて手入力するのは、気が遠くなりますからね…

ETCカードの期限更新は、地味に大変ですが、皆さん、頑張ってください!