ETCカードをご利用されている方、こんにちは!
今回は、首都高速での「暫定車種間比率の1年間延長」についてお話したいと思います。
「車種間比率」とは、高速道路料金において受益者負担、原因者負担、占用者負担に応じた負担配分の公平性を担保するために設けられた比率(係数)です。
具体的には、道路に対する負担は、軽自動車より大型車の方が大きいというようなことを考慮して車種に応じた料金負担を利用者がするための係数となっています。
2016年3月までは、首都高は、車種区分は2車種のみでした。そして「車種間比率」は、軽・普通・中型車が 1.0 で、大型・特大車が 2.0 でした。
その後、2016年4月から、首都圏の高速道路料金の大幅な変更に伴い、車種区分は5車種へ変更となりました。「車種間比率」は以下のように、0.8~2.75 と変わりました。
しかし、首都高速に関しては段階的に実施するとのことで、中型車と特大車を対象に激変緩和措置(5年間)として「暫定車種間比率」が設けられました。この措置によって、値上げとなる中型車と特大車は、一定期間、値上げ幅が抑えられるようになりました。(数値は以下のとおりです)
・中型車 1.2 → 1.07
・特大車 2.75 → 2.14
この激変緩和措置は、5年間限定のため「2021年3月31日まで」となっておりましたが、今回、新型コロナの状況を踏まえた国土交通省からの要請を受けて、首都高速は、2022年3月31日まで1年間延長することを発表しました。
以前、お知らせしましたように、来年、2022年4月から首都圏の高速道路料金が大幅に変更になります。それにともない 「暫定車種間比率」という激変緩和措置も終了すると思われます。
2022年4月から首都圏の高速道路料金が大幅に変わります!!(首都高上限値上げ、大口・多頻度割引拡充、深夜割引導入など)
以下、首都高速からのお知らせ資料です。
2022年4月からの新しい料金体系に向けて着々と進んでいると感じますね。