ETCカードをご利用されている方、こんにちは。

2022年4月から首都高速と阪神高速で、車種間比率の激変緩和措置(5年) の終了に伴い、中型車と特大車において値上げとなるのですが、

どれくらい値上がりするのか?

という問合せをたくさん頂いたので、今回は、首都高速と阪神高速の値上がり幅についてご紹介したいと思います。

時間がない方のために先に答えを書いておくと、
「中型車」で約10%、「特大車」で約25%の値上がりとなります。

車種間比率」に関する過去の経緯などは以下をご参照下さい。

【2022年4月~】首都高と阪神高の「暫定車種間比率」措置の期限切れに伴う値上げ(対象は中型車と特大車)

首都高速と阪神高速の車種区分(車種間比率)の変遷は以下の通りです。

国土交通省の資料より

今回、車種間比率の変更の対象となるのが、中型車と特大車で(数値は以下)

 ・中型車 1.07 → 1.2
 ・特大車 2.14 → 2.75

上記の変更を踏まえ、首都高速と阪神高速にて中型車と特大車でどれくらい値上がりするのか?を走行距離10km、20km、30kmの3パターンで計算してみました。

まずは、「中型車」です。

走行距離10kmの場合
(150円+10.0km×29.52×1.07)×1.1=512 → 510円
(150円+10.0km×29.52×1.20)×1.1=554 → 550円(7.8%↑)

走行距離20kmの場合
(150円+20.0km×29.52×1.07)×1.1=859 → 860円
(150円+20.0km×29.52×1.20)×1.1=944 → 940円(9.3%↑)

走行距離30kmの場合
(150円+30.0km×29.52×1.07)×1.1=1,207 → 1,210円
(150円+30.0km×29.52×1.20)×1.1=1,333 → 1,330円(9.9%↑)

ざっくりと10%前後の値上げですね。

次が、「特大車」です。こちらは値上げ幅が大きいです。

走行距離10kmの場合
(150円+10.0km×29.52×2.14)×1.1= 859 → 860円
(150円+10.0km×29.52×2.75)×1.1=1,057 → 1,060円(23.3%↑)

走行距離20kmの場合
(150円+20.0km×29.52×2.14)×1.1=1,554 → 1,550円
(150円+20.0km×29.52×2.75)×1.1=1,950 → 1,950円(25.8%↑)

走行距離30kmの場合
(150円+30.0km×29.52×2.14)×1.1=2,249 → 2,250円
(150円+30.0km×29.52×2.75)×1.1=2,843 → 2,840円(26.2%↑)

こちらは、ざっくり25%前後の値上げと、かなり値上げ幅が大きいですね。

150円のターミナルチャージ(いわゆる初乗り料金)があるので、一律の値上げ率を出すことはできませんが、おおよその目安はわかるかと思います。中型車や特大車をお持ちの方には、かなり大きな影響がありそうですね。

さらに首都高速に関しては、同時に上限料金の見直しも入るので、走行距離35.7km超の場合は、さらなる値上げとなります。

【2022年4月~】首都高上限値上げ、大口・多頻度割引拡充、深夜割引導入(首都高から正式発表がありました)

2022年4月走行のETCカードの請求は、5月中旬以降になるかと思いますが、請求金額を見るのが怖くなりますね。。。