ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、2024年10月03日に開催された「第6回 自動物流道路に関する検討会」についてご紹介したいと思います。
「自動物流道路に関する検討会」は、2024年2月21日に設置された「自動物流道路(オートフロー・ロード)」の実現に向けた有識者、関係団体及び関係省庁からなる検討会です。
「自動物流道路(オートフロー・ロード)」とは、2023年10月に、国土幹線道路部会にてとりまとめられた「高規格道路ネットワークのあり方」に関する「中間とりまとめ」の中で物流構造を転換する切り札として提言されたものであります。
自動物流道路(オートフロー・ロード)は、自動車に頼らずに、道路空間をフル活用したクリーンエネルギーによる新たな物流形態です。
既存の高速道路空間を最大限活用するとともに、徹底した省人化を図り、低炭素なシステムを用い、ハブ機能を持つ物流拠点の配置や配送に至るトータルの物流サービスにてロジスティクス改革を行うという目標をもっています。
「自動物流道路に関する検討会」では、第1回検討会から第5回検討会までの議論を踏まえ、『自動物流道路のあり方 中間とりまとめ』を2024年7月25日に発表しました。
2024年7月25日に発表された「自動物流道路のあり方 中間とりまとめ」の後にさらに議論を継続した上で「最終とりまとめ」を行う予定となっています。

今回、2024年10月03日に6回目の検討会が開かれました。
提出された資料で、「今後の進め方」についてとりまとめられていました。

マーケットサウンディング とは?
官民連携プロジェクトにおいて、事業の創生や成功のために民間事業者の声を聞くことを「マーケットサウンディング」と呼びます。
「サウンディング」は、意向を相手に伝えたうえで、それについての反応(反響)を得るという意味で、民間事業者との対話とも呼ばれています。
国土交通省の「地方公共団体のサウンディング型市場調査の手引き」によると、マーケットサウンディングには、以下のような目的があります。
- 市場性の有無や実現可能性の把握
- アイデアの収集
- 行政だけでは気づきにくい課題の把握
- 民間事業者の参入意欲の把握
- 民間事業者が参入しやすい公募条件の把握
自動物流道路の「マーケットサウンディング」
今回実施する自動物流道路に関する「マーケットサウンディング」の概要がとりまとめられていました。

国土交通省の「地方公共団体のサウンディング型市場調査の手引き」にも記載がありますが、サウンディングには、
- サウンディングへの参加に関する費用は参加者負担
- 今後、事業者の公募を行う場合、サウンディングへの参加実績は優位性を持たない
という特徴があり、今回のマーケットサウンディングも同条件となっています。
本サウンディングの位置づけ
今回実施する自動物流道路に関する「マーケットサウンディング」は、官民間の対話・提案手法のうち、「事業発案のための構想検討・基本計画策定段階におけるサウンディングにあたる」としています。

事業イメージについて
参考資料として、想定される事業スキームや区間・経路のイメージ、貨物の規格イメージ、バッファリング機能のイメージ、事業範囲の概念図などが含まれていました。





サウンディング参加企業について
本検討会では、以下の企業がサウンディング参加企業として資料提供されていました。
- 株式会社ダイヘン
- 日本物流システム機器協会、株式会社ダイフク
- 三菱地所株式会社
- 野村不動産株式会社
どのような「サウンディング結果」が公表されるか、注目したいですね。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。