ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

北九州市と福岡北九州高速道路公社が合併施行で整備を進めている「北九州高速5号線」ですが、

北九州高速5号線「牧山~枝光間」が2025年3月1日(土)15時に開通

します!
開通するのは、牧山~枝光間の約2.7kmです。
また今回、新規供用が開始される枝光入口(戸畑方面)の枝光北料金所は、「ETC専用料金所」となっています。

開通を記念して2025年2月22日(土)に開通前の同区間の道路を自由に歩くイベント(都市高ウォーク)が開催されました。

都市高ウォークの様子

戸畑枝光線の残りは、牧山~戸畑間の約2.5kmとなりました。

整備効果としては、

  • 戸畑枝光線に並行する八幡戸畑線は朝・夕ピーク時の渋滞が多く発生
  • 戸畑枝光線の整備により物流活動や救急搬送時における速達性・定時制の向上や周辺幹線道路の交通混雑が緩和されることで交通安全性の向上が期待されます

とのこと。製造拠点と交通拠点をつなぐ環状高速道路のうち戸畑枝光間が唯一のミッシングリンク(途中で途切れている未整備区間)となっており、早期の開通が望まれております。

2001年に供用が開始された北九州高速「5号線」は、1998年に「戸畑大谷線」として福岡北九州高速道路公社の整備計画に追加されましたが、2001年に枝光~大谷間の供用開始後に、建設債務償還が困難とのことで、戸畑~枝光間の整備計画が削除されました。

これを受け、一旦、北九州市は、戸畑~枝光間を無料の一般道路事業で整備する方針を決定し、戸畑枝光線として都市計画を変更します。

しかし、整備事業を進めていく中で、戸畑枝光線の事業費と道路維持管理費の確保が問題となり、戸畑枝光線の有料化が検討されることになりました。

その結果、北九州市内部での「公共事業調整会議」では、費用対効果1.11として有料化した場合においても充分整備効果が見込まれるとの検討結果を発表しその後、外部有識者会議である「公共事業評価に関する検討会議」でも、戸畑枝光線の有料化が支持される結果を発表しました。

この検討結果を踏まえ、北九州市では、都市計画変更、有料道路事業認可などの所定の手続を経て有料化が決定され、2023年4月から北九州市の街路事業と福岡北九州高速道路公社の有料道路事業の合併施行方式での事業着手が開始されることになりました。

有料道路事業については福岡北九州高速道路公社が事業主体となり、供用後の通行料金を原資に事業費を90億円投資することで、北九州市の街路事業費が45億円縮減される見込みとのこと。

また、本路線の維持管理については、同公社が供用後の通行料金を原資に北九州高速と一体的に行うとのこと。

北九州市では、戸畑枝光線を有料化することで、利用者に通行料金の負担が生じるものの、安全性・走行性・受益性が高まり、北九州高速のポテンシャル向上につながるとともに、公共事業に係る費用縮減により、将来世代への負担が軽減し、持続可能な社会につながるといったメリットを挙げています。

戸畑枝光線の完成が楽しみですね。
ちなみに完成は、2033年度の見込みです。