ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

以前、2023年4月から福岡北九州高速道路公社における北九州都市高速5号線延伸(戸畑枝光線)の事業着手が始まったというご紹介をしました。

事業着手が始まって1年ほど経過しましたので、現状の進捗状況などお伝えしたいと思います。

北九州市は、北九州空港やコンテナターミナルの整備などに取り組んでおり、物流・人流の確保・活性化には、広域道路ネットワークの形成が必要であり、5号線延伸(戸畑枝光線)はその一部です。

福岡北九州高速道路公社HPより

戸畑枝光線は、近年頻発する災害に備えるための緊急輸送道路、都市高速4号線の代替道路の役割が期待されています。

福岡北九州高速道路公社HPより

起点は戸畑区大字戸畑、終点は八幡東区東田五丁目で延長約5.2kmの事業となっています。トンネル、高架橋など複数の構造で計画されています。

福岡北九州高速道路公社HPより

本事業はもともと北九州市が街路事業として整備を進めてきましたが、2023年度から「北九州市・街路事業」と「福岡北九州高速道路公社・有料道路事業」の「合併施行方式」で整備が進められることになりました。

「合併施行方式」とは、税負担と利用者負担(料金増収分)の組み合わせで実施する方式のこと、北九州市は街路事業として620億円、福岡北九州高速道路公社は、90億円の事業費を計上しています。

福岡北九州高速道路公社HPより

2023年4月から事業スタートした後、2023年9月に問題が発生します。

施行済みの道路擁壁に大雨による変位が確認されたのです

これによって原因の検証および復旧の方法を検討するための有識者を踏まえた検討会議が設置されることになりました。検討会議には九州大学や九州工業大学の教授らが参加し、検討されることになりました。

2023年10月~12月の間に3回にわたる検討会が開かれた結果、

「地盤改良式」を採用して復旧工事を実施する

と、2024年1月31日に発表されました。

当初の予定では2033年度の開通見込みとなっておりましたが、

開通見込みに関しては、今後の進捗を踏まえて改めて公表する

とのことでした。

状況からすると開通見込みが延期されそうな感じです。

新名神や外環道、圏央道もそうですが、開通目標の延長が続きますね。開通時期の見直しは残念ですが、地域の安全・安心を最優先にすると仕方がないですね。早期開通を願っています。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。