ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
北九州市と福岡北九州高速道路公社が合併施行で整備を進めている北九州高速5号線ですが、2024年12月19日に、
北九州高速5号線「牧山~枝光間」が2025年3月1日(土)15時に開通する
と発表されました。
開通するのは、牧山~枝光間の約2.7kmです。

戸畑枝光線の残りは、牧山~戸畑間の約2.5kmとなりました。
整備効果としては、
- 戸畑枝光線に並行する八幡戸畑線は朝・夕ピーク時の渋滞が多く発生
- 戸畑枝光線の整備により物流活動や救急搬送時における速達性・定時制の向上や周辺幹線道路の交通混雑が緩和されることで交通安全性の向上が期待されます
とのこと。製造拠点と交通拠点をつなぐ環状高速道路のうち戸畑枝光間が唯一のミッシングリンク(途中で途切れている未整備区間)となっており、早期の開通が望まれております。
今回の開通に伴い、
福岡県限定で「ETC車載器購入助成キャンペーン」を開催する
こともあわせて発表されました。
ETCの普及促進を図るため、
キャンペーン取扱店舗にて、助成対象要件を満たした方に対して車載器の設置費用から対象車1台につき最大10,000円を助成する
とのこと。以下詳細です。
1.キャンペーン対象者
キャンペーン期間中にキャンペーン取扱店舗にて申込方法に基づき申込みを行い、ETCまたはETC2.0車載器を新規に購入・セットアップ・取付を行った方
2.キャンペーン期間
2025年2月1日(土)~助成台数に達するまで
※ 最長で2025年3月31日(月)まで実施。
※ キャンペーン期間内の車載器購入、セットアップ、取付が必要です。
3.助成台数
10,000台
4.対象地域
- 福岡県
※ キャンペーン取扱店舗は、キャンペーン特設Webサイトへ
5.助成金額
最大10,000円/台(車載器本体・セットアップ・取付費用を助成)
6.助成対象要件
- ETCまたはETC2.0車載器を新規に取付される方が助成対象となります。
- ETC車載器の買い替えは助成対象となりません。
- 四輪車の新車は助成対象となりません。(キャンペーン申込時に車検証の初度登録年月から3か月以上経過している車両が助成対象となります。)
- 二輪車の新車は助成対象となります。
- 新セキュリティ規格に対応した車載器のみ助成対象となります。
- 対象地域(福岡県)のキャンペーン取扱店舗にて、購入・セットアップ・取付を行った方が助成対象となります。
- 購入・セットアップ・取付後のお申し込みは助成対象となりません。
- 他のETC車載器購入助成を受けられた車両は助成対象となりません。
7.申請方法
キャンペーン取扱店舗に備え付けの「福岡県限定!ETC車載器購入助成キャンペーン」申込書に必要事項を記入のうえ、車載器を新規に購入・セットアップ・取付を行ってください。

せっかくの機会なので、対象になり得る方はお見逃しなく!
2001年に供用が開始された北九州高速「5号線」は、1998年に「戸畑大谷線」として福岡北九州高速道路公社の整備計画に追加されましたが、2001年に枝光~大谷間の供用開始後に、建設債務償還が困難とのことで、戸畑~枝光間の整備計画が削除されました。
これを受け、一旦、北九州市は、戸畑~枝光間を無料の一般道路事業で整備する方針を決定し、戸畑枝光線として都市計画を変更します。
しかし、整備事業を進めていく中で、戸畑枝光線の事業費と道路維持管理費の確保が問題となり、戸畑枝光線の有料化が検討されることになりました。
その結果、北九州市内部での「公共事業調整会議」では、費用対効果1.11として有料化した場合においても充分整備効果が見込まれるとの検討結果を発表しその後、外部有識者会議である「公共事業評価に関する検討会議」でも、戸畑枝光線の有料化が支持される結果を発表しました。
この検討結果を踏まえ、北九州市では、都市計画変更、有料道路事業認可などの所定の手続を経て有料化が決定され、2023年4月から北九州市の街路事業と福岡北九州高速道路公社の有料道路事業の合併施行方式での事業着手が開始されることになりました。
有料道路事業については福岡北九州高速道路公社が事業主体となり、供用後の通行料金を原資に事業費を90億円投資することで、北九州市の街路事業費が45億円縮減される見込みとのこと。
また、本路線の維持管理については、同公社が供用後の通行料金を原資に北九州高速と一体的に行うとのこと。
北九州市では、戸畑枝光線を有料化することで、利用者に通行料金の負担が生じるものの、安全性・走行性・受益性が高まり、北九州高速のポテンシャル向上につながるとともに、公共事業に係る費用縮減により、将来世代への負担が軽減し、持続可能な社会につながるといったメリットを挙げています。
戸畑枝光線の完成が楽しみですね。
ちなみに完成は、2033年度の見込みです。