ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、 2024年2月21日、国土交通省にて「自動物流道路(オートフロー・ロード)」の実現に向けた、有識者、関係団体及び関係省庁からなる「自動物流道路に関する検討会」が設置され、「第1回自動物流道路に関する検討会」が開催されましたので、内容についてご紹介したいと思います。
「自動物流道路(オートフロー・ロード)」とは、2023年10月に、国土幹線道路部会にてとりまとめられた「高規格道路ネットワークのあり方」に関する「中間とりまとめ」の中で物流構造を転換する切り札として提言されたものであります。「高規格道路ネットワークのあり方」に関する「中間とりまとめ」については、以下をご参照ください。
【2023年10月31日】「高規格道路ネットワークのあり方」に関する「中間とりまとめ」が発表されました!
自動物流道路(オートフロー・ロード)とは、自動車に頼らずに、道路空間をフル活用したクリーンエネルギーによる新たな物流形態です。
既存の高速道路空間を最大限活用するとともに、徹底した省人化を図り、低炭素なシステムを用い、ハブ機能を持つ物流拠点の配置や配送に至るトータルの物流サービスにてロジスティクス改革を行うという目標をもっています。
「中間とりまとめ」では、逼迫する物流需要を踏まえ、通常であれば30~50年かかるパラダイムシフトを10年で実現する気概を持って当たることが重要と指摘しています。
上記のような背景を踏まえ、国土交通省は、自動物流道路(オートフロー・ロード)の実現に向け、目指すべき方向性、必要な機能や技術、課題等を検討するために検討会を設置しました。
「検討のポイント」が以下の資料にまとめられています。
検討会での議論内容は、以下となっています。
今後の流れですが、
2024年2月21日の「第1回自動物流道路に関する検討会」を皮切りに複数回の検討会を実施した上で、2024年夏頃に「中間とりまとめ」を行い、その後、議論を継続した上で「最終とりまとめ」を行う見通し
が立てられております。「最終とりまとめ」の日付については現時点では定められておりません。
日本でどのような自動物流道路が計画されるか楽しみです。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
(2024.07.25 追記)↓
第1回検討会から第5回検討会までの議論を踏まえ、『自動物流道路のあり方 中間とりまとめ』が2024年7月25日にとりまとめられました。