国土交通省が2025年5月22日に開催した第1回の「高速道路機構・会社の業務点検フォローアップ検討会」に本州四国連絡高速道路が報告した「直近10年間の業務点検セルフ・フォローアップ」について内容をご紹介したいと思います。
2025年5月22日に開催された第1回の「高速道路機構・会社の業務点検フォローアップ検討会」 については以下をご参照ください。
直近10年間の主な取組
主な取組として13の取組(高速道路事業5つ、高速道路施策4つ、関連事業4つ)が報告されました。
「高速道路事業」の取組
- ネットワーク整備、機能強化
- 維持管理・老朽化対策
- 災害・事故対応
- コスト縮減
- 技術開発
「高速道路施策」の取組
- 料金施策
- 渋滞対策・ETC専用化
- 社会的課題解決に向けた取組
- 本四の利用促進の一層の取組
「関連事業」の取組
- 地域との協働
- 人口減少下でのサービス維持
- 民間ノウハウを活かした多様なサービス展開
- 社会的課題解決に向けた取組
高速道路事業や関連事業に関しては、NEXCO3社と概ね似た取組でしたので割愛させて頂きますが、高速道路施策に関しては、NEXCO3社の方向にはなかった観点がありました。
それが「本四の利用促進に一層の取組」です。
地域の経済界、自治体の関係者が一体となって様々な分野での交流を促進し、経済、生活、文化の一層の発展、向上を図る取組をしているとのことでした。
令和10年度までに年間交流人口1,000万人増(平成25年比)を目標にチャレンジしているとのことで、以下のような取組が報告されました。
- SA・PAの拠点化
- 島旅の活性化
- インフラツアー
- せとうち美術館ネットワーク
- せとうちしまなみ海道・国際サイクリング大会
- ナショナルサイクルルート
- サイクリングによる地域振興
- 大鳴門橋自転車道


今後の10年(国、機構との関係への提案)
国、機構との関係で特に提案したい事項として以下の提案がありました。
- 200年橋梁
「200年橋梁」を実現するために長大橋の長寿命化と維持管理の高度化・効率化を推進したり、今後の長大橋建設プロジェクトに貢献できるノウハウを蓄積していく一方で、人材や建設機会が減少しているため技術継承や人材育成が必要と提案がありました。

NEXCO3社の提案と比べると、「長大橋に関する人材育成と技術継承が必要」という切実な提案になっていたように思いました。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。