ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、2024年5月14日に開催された「第3回 自動物流道路に関する検討会」についてご紹介したいと思います。
「自動物流道路に関する検討会」は、2024年2月21日に設置された「自動物流道路(オートフロー・ロード)」の実現に向けた有識者、関係団体及び関係省庁からなる検討会です。
「自動物流道路(オートフロー・ロード)」とは、2023年10月に、国土幹線道路部会にてとりまとめられた「高規格道路ネットワークのあり方」に関する「中間とりまとめ」の中で物流構造を転換する切り札として提言されたものであります。「高規格道路ネットワークのあり方」に関する「中間とりまとめ」については、以下をご参照ください。
【2023年10月31日】「高規格道路ネットワークのあり方」に関する「中間とりまとめ」が発表されました!
自動物流道路(オートフロー・ロード)は、自動車に頼らずに、道路空間をフル活用したクリーンエネルギーによる新たな物流形態です。
既存の高速道路空間を最大限活用するとともに、徹底した省人化を図り、低炭素なシステムを用い、ハブ機能を持つ物流拠点の配置や配送に至るトータルの物流サービスにてロジスティクス改革を行うという目標をもっています。
「中間とりまとめ」では、逼迫する物流需要を踏まえ、通常であれば30~50年かかるパラダイムシフトを10年で実現する気概を持って当たることが重要と指摘しています。
2024年2月21日の「第1回自動物流道路に関する検討会」を皮切りに複数回の検討会を実施した上で、2024年夏頃に「中間とりまとめ」を行い、その後、議論を継続した上で「最終とりまとめ」を行う予定となっています。
今回、2024年5月14日に3回目の検討会が開かれました。
提出された資料では、「物流施設の自動化の現状と課題」について以下のようにとりまとめられておりました。
今回の「自動物流道路」に高速道路空間を活用するべきだ!という意見もあり、NEXCO中日本から高速道路空間を活用する場合の論点の資料が提出されておりました。
国土交通省では、「自動物流道路」の構築に向けて各種技術開発が必要となるため、実験を行う「実験線」を設定した上で技術やオペレーションの検証を行う必要があると考えており、検証は、技術開発の進捗に応じた段階的なものになる想定をしている模様です。
今後、検討会を継続的に開催し、現状や課題を整理した上で、道路や物流の目指すべき姿を踏まえた上での「自動物流道路」の必要性を固めていく模様です。
- 道路の目指すべき姿
- 物流の目指すべき姿
- 自動物流道路の必要性
また「自動物流道路」が必要である前提で、「自動物流道路」のコンセプトや方向性ならびに想定ルート、実験線などのイメージを「中間とりまとめ」へ反映していく予定とのこと。
どのような「中間とりまとめ」になるか注目したいですね。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
(2024.07.25 追記)↓
第1回検討会から第5回検討会までの議論を踏まえ、『自動物流道路のあり方 中間とりまとめ』が2024年7月25日にとりまとめられました。