ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

2025年8月8日から「業務前自動点呼」が「本格解禁」されたことをご紹介したいと思います。

運送業では適切な「点呼」の実施が法律で義務付けられていますが、日本郵便が点呼の不備により業務許可を取り消され、トラックが使用不可になったことは大きなニュースになりましたので、記憶に新しいところかと思います。

以前から国交省が運送事業者による遠隔点呼や自動点呼など、運行管理業務の高度化に向けた検討を行っていることにはお伝えしていたかと思います。

この時にお伝えしましたように2025年4月30日、国交省は「対面による点呼と同等の効果を有するものとして国土交通大臣が定める方法を定める告示の一部を改正する告示」(令和7年国土交通省告示第347号)を公布・施行し、「業務前自動点呼」が制度化されており、その後、

2025年8月8日、業務前自動点呼の機器認定が公表され「業務前自動点呼」が本格解禁

となりました。

今回、国交省が「業務前」の自動点呼を正式に解禁し、ICT機器を活用した業務前後の点呼の自動化が可能になりました。

また、2023年から「業務後自動点呼」は解禁されていましたので、今回の解禁に伴い、ドライバーのみで「業務前後」での点呼が可能となりました。

現時点で「業務前自動点呼機器」では、NPシステム開発「AI点呼システム」、東海電子「e点呼セルフ Typeロボケビー」、アネストシステム「Business Support System(BSS):業務前後自動点呼機能」、ウイズ「タブレット自動点呼『kenco(ケンコ)』」の4機種が国交省の認定を受けています。

国土交通省のHPより

国交省は、運行管理業務における「自動点呼」「遠隔点呼」「運行管理業務の一元化」の3つについてICTの活用により高度化を目指す方針で、「自動点呼」「遠隔点呼」に関する運行管理業務のDX化を2025年4月から本格運用、「運行管理業務の一元化」については将来的な本格運用を目指すとしています。

令和7年度も引き続き、WGを開催し、他検討会やWGとも連携しながら議論を進めていく予定とのこと。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。