ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、「福岡高速3号線(空港線)」の延伸事業について「再評価」した結果、「事業継続」の方針となったことをご紹介したいと思います。

「福岡高速3号線(空港線)」の延伸事業については以前取り上げました。

福岡北九州高速道路公社のHPより

延伸事業の現在の進捗状況ですが、当初は、2025年開通予定でしたが、2029年前後に遅れる見込みとなっています。

福岡北九州高速道路公社では、公共事業の効率性及びその実施過程の透明性の一層の向上を図るため、事業採択後既に長期間が経過している事業について評価を行う「再評価システム」を導入しており、事業の継続にあたり、必要に応じてその見直しを行うほか、事業の継続が適当と認められない場合には、事業を休止又は中止することになっております。

事業採択後長期間が経過している事業は、「5年間を経過した時点で、一部供用されている事業を含め、継続中である事業」と定義されており、「福岡高速3号線(空港線)」の延伸事業がこれに該当し、今回、再評価の対象となりました。

事業採択後長期間が経過している事業にあたっては、事業採択後5年目の年度末までに実施することが求められています。

再評価の視点はどのようなもの?

事業の再評価をするにあたり、以下の視点で評価するものとされています。

  • 事業の必要性等に関する視点
     ① 事業を巡る社会経済情勢等の変化
     ② 事業の投資効果
     ③ 事業の進捗状況
  • 事業の進捗の見込みの視点
  • コスト縮減や代替案立案等の可能性の視点

事業再評価監視委員会 とは?

事業の再評価にあたり、第三者の意見を聴くために、学識経験者等から構成される委員会(事業再評価監視委員会)を設置し、提出された対応方針(原案)に対して審議を行い、不適切な点又は改善すべき点があると認めたときには、意見を述べ、審議を行うとされています。

事業評価監視委員会の委員には、弁護士、大学教授、商工会議所の専務理事などが計5名が選ばれています。

公社から提出された対応方針(原案)とは?

福岡北九州高速道路 事業再評価監視委員会の資料より

公社からは、事業の効果・必要性から事業の進捗状況、投資効果などがまとめられた資料が提出され、「対応方針(原案)」として、当然ですが、「事業を継続することとしたい」という内容が出されました。

福岡北九州高速道路 事業再評価監視委員会の資料より

委員会の結論 は?

2025年8月27日に開催された「令和7年度 福岡北九州高速道路事業再評価監視委員会」では、審議がなされた結果

対応方針(原案)のとおり、「事業継続」とする

となりました。

議事録が公開されていないので、どのような審議の結果、このようになったかは不明ですが、「福岡高速3号線(空港線)」の延伸事業について「再評価」した結果、「事業継続」の方針となりました。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。