ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

2022年8月に「圏央道の横浜湘南道路の2024年度開通、高速横浜環状南線の2025年度開通が困難になった」と国土交通省、NEXCO東日本より発表されたと以前、お知らせしました。

【(圏央道)開通延期!】横浜湘南道路の2024年度開通、高速横浜環状南線の2025年度開通は困難と発表されました(国交省、NEXCO東日本)

その後の進捗はどうなったのでしょうか?

工事進捗と事業費について発表がありましたので、ご案内したいと思います。

圏央道」の残りの神奈川県区間である「横浜環状南線」と「横浜湘南道路」は、「鋭意工事中」であることは変わりありませんが、

結論としては、

開通時期は「不明」で、施工方法の変更により事業費「増額」見込み

であることがわかりました。

2022年12月15日に開催されました「神奈川県圏央道連絡調整会議(第4回)」の報告資料に以下のように記載されています。

関係機関協議の進捗に伴う調整池、機能補償道路の追加や現地条件の変更に伴う地盤改良・仮設工法等の追加・変更、支障物接触への対応の追加、計画・工法の具体化に伴う生活環境への影響を低減する施工方法等への変更などが必要となった。

これらの計画変更に伴い、横浜湘南道路の事業費は4,600億円から5,700億円、高速横浜環状南線の事業費は5,820億円から7,920億円に増える見込み。

新たな開通目標については、トンネル堀進の状況等を踏まえ改めて公表する。

2022.12.15開催「神奈川県圏央道連絡調整会議(第4回)」議事概要 より

1兆円を超える見込みだった総事業費が、今回さらに増えて、1兆3620億円となる見込みとのこと。

内容の詳細をお知りになりたい方は、以下のサイトをご確認下さい。

神奈川県圏央道連絡調整会議(第4回) 開催結果について

なかなか厳しい状況が続いているようです。

横浜湘南道路」の進捗状況ですが、

シールドマシン1号機(青)は、2022年7月31日時点で、約2,400m堀進だったのが、約2,600m堀進と少し進み、回転立坑に到達した後、Uターンの準備中とのこと。

シールドマシン2号機(赤)は、2022年5月12日時点で、約180mの初期堀進が完了し、本堀進に向けた段取り替えを行っているとのことでしたが、7月末から進捗はありませんでした。

国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所 より

横浜環状南線」の進捗状況ですが、

「モグるん」は、2022年8月1日時点で、約1,200m堀進だったのが、約1,400m堀進と少し進み、回転立坑に到達した後、Uターンの準備中とのこと。

よこかんみなみ【横浜環状南線】 (NEXCO東日本) より

「ほりまる」は、2022年8月1日時点で、約148m堀進だったのが、約679m堀進とかなり進みました。

よこかんみなみ【横浜環状南線】 (NEXCO東日本) より

トンネル以外に関しての進捗状況は、戸塚IC~栄IC・JCTは改良工事等を実施中で、栄IC・JTCは、橋梁下部工が107 /124基 → 109/124基と少し進み、上部工は、7/30橋が施行済みで変化はありませんでした。

新たな開通時期に関しては、トンネル堀進状況等を踏まえて改めて公表する

とのことで、これは約4カ月前の発表とまったく同じでした。

外環道もそうですが、トンネル工事は難易度が高く、開通目標の延長や事業費の増加が続きますね。事業費の増加は残念ですが、地域の安全・安心を最優先にすると仕方がないですね。早期開通を願っています。