ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、2023年3月10日に、高速道路の料金・割引に関する検討を行う有識者会議である「第54回国土幹線道路部会」が開催されましたので、内容をご紹介したいと思います。

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前回の「第53回国土幹線道路部会」が開催されたのが、2023年2月16日でした。内容は以下でご紹介いたしました。

【2023年2月16日】高速道路の料金・割引に関する検討を行う有識者会議である「第53回国土幹線道路部会」が開催されました!

今回は、現状や課題を含めた「広域道路ネットワークについての議論」がメインテーマとなっています。

  1.新たな国土形成計画の検討状況(報告)
  2.新広域道路交通計画
  3.広域道路ネットワークの現状・課題
  4.今後の進め方

事務局から報告と説明があった後に、委員からの意見ヒアリングがありました。

※ 今回は高速道路の料金や割引などに関する具体的な内容はありませんでした。将来的な高速道路を含む高規格道路をはじめとする広域道路ネットワークをどのようにすべきか?の計画に関する議論でした。

1.新たな国土形成計画の検討状況(報告)

現在、今後概ね10年間の長期計画となる「国土形成計画」の令和5年夏策定に向けて検討が進められています。

基本構想として、対流促進、コンパクト+ネットワークをさらに深化・発展させて、「シームレスな拠点連結型国土」の構築を目指す考え方が示されています。

その中で重点テーマとして示されているのが、「生活圏人口10万人以上を一つの目安として想定した地域づくり」です。

第54回国土幹線道路部会資料より

高速道路関連としては、テーマとして「リニアと連携した高速道路ネットワークの構築とデジタルの活用による機能強化」が示されています。

第54回国土幹線道路部会資料より

2. 新広域道路交通計画

これまでの道路ネットワーク計画として、

  ・昭和62年策定 「全国総合開発計画 高規格幹線道路」
  ・平成6年策定 「広域道路整備基本計画 地域高規格道路」

がありますが、計画策定から20年以上経過し、時代に即した計画が必要となっています。

第54回国土幹線道路部会資料より
第54回国土幹線道路部会資料より
第54回国土幹線道路部会資料より
第54回国土幹線道路部会資料より
第54回国土幹線道路部会資料より

3.広域道路ネットワークの現状・課題

第54回国土幹線道路部会資料より
第54回国土幹線道路部会資料より

委員からは、多くの論点からの意見が出ていました。

4.今後の進め方

2023年夏頃を目途に、「高規格道路をはじめとする広域道路ネットワークのあり方」についてとりまとめたいとのこと。

それまでに複数回の国土幹線道路部会を開催し、議論する予定。

第54回国土幹線道路部会資料より

委員からの意見

国土交通省道路局からの説明の後に委員からの意見ヒアリングとなりました。

新しい国土形成計画では、重大な岐路に立つと明記され大きな転換点となっていることが指摘されていました。また、コロナからインフレやエネルギー危機、ウクライナでの戦争からの台湾危機など、利便性や経済性だけでなく、道路政策にも安全保障の観点が必要であり、交通量の多寡だけではなくサービス水準も含めた議論が必要だとの意見がありました

高速道路料金に関しては、かかるものはかかる、とるところからとる等、道路行政として考えていることを正直に表現することも必要だとの意見がありました

非常に幅広い内容の意見がでていたので、今後これらの意見を踏まえ、論点を整理し、とりまとめいくのだろうと思われます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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