ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは!

今回は本日2023年10月24日に、高速道路の料金・割引に関する検討を行う有識者会議である「第59回国土幹線道路部会」が開催されましたので、内容をご紹介したいと思います。

前回の「第58回国土幹線道路部会」が開催されたのが、2023年10月4日でした。内容は以下でご紹介いたしました。

【2023年10月05日】高速道路の料金・割引に関する検討を行う有識者会議である「第58回国土幹線道路部会」が開催されました!

今回は、「高速道路料金について関係団体へのヒアリング」、「広域ネットワークのあり方」がテーマとなっています。

関係団体へのヒアリングについてについて
  1.(公社)全日本トラック協会
  2.本州四国連絡高速道路(株)
  3.中日本高速道路(株)

 広域道路ネットワークについてについて

1.高速道路における耐震補強について

10月13日に、会計検査院からNEXCO3社と本州四国連絡橋高速に対して、「橋脚補強が適切に実施されているか」の検査を実施し、高速道路における橋脚補強の整備手法について「改善の処置を要求する」意見表示があった件について、事務局より説明がありました。

(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)

2.関係団体へのヒアリング

高速道路料金に関係する三団体にヒアリングを行い、それぞれより提出資料があり、それについての説明と、意見が出ました。

公益社団法人 全日本トラック協会

全日本トラック協会より提出された資料を、寺岡洋一副会長(道路委員長)より説明(YouTubeにて)がありました。

(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)

高速道路料金の値下げの要望(割引の拡充)を強く感じました。長年、課題に挙がっている、「本四高速のNEXCOと同じ割引率を要望」も紹介されました。

(以下、委員からの意見)

物流を支えている運送業だが、これ以上大口・多頻度割引を拡大してしまうのは普通車と変わらない料金になってしまうので難しいのではないか。

荷主から高速道路料金を収受できないことから、100%収受できるようにトラックGメンに期待。

休憩施設は現状観光客向けの所がほとんどであり、トラックドライバー向けの休憩施設は拡充すべき。

本州四国連絡高速道路株式会社

本州四国連絡高速道路・後藤社長より、提出された資料説明がありました。

(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
  • 料金は引下げられたものの、想定以上の交通量の伸張があり、利用促進や地域連携の取組等ともあわせ、料金収入は増加した
  • 一方、料金引下げや利用促進の効果により、貨物流動量の増加や瀬戸内地域の観光振興に寄与する等、全国や地域経済に好影響が見られた
  • 今後、社会情勢の動向を注視し、適切な維持管理等を含めた安定的な経営の観点からも、料金水準についての検討が必要

2.高速道路の料金水準について

NEXCO三社を代表して、中日本高速道路株式会社・小室社長より提出資料の説明がありました。

(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
(第58回国土幹線道路部会資料)
  • 平成26年4月から10年間導入した「利用重視の料金」について、料金水準を引き下げた区間では、並行する一般国道と比べて高速道路の利用割合が増加傾向であるなど、高速道路が有効活用されていることを確認。
  • 上記を踏まえ、「3つの料金水準」については当面継続することが妥当。
  • 一方で、長大トンネルや長大橋などの維持管理には、今後、更に費用がかかることから、安定的な財源の確保が必要であり、その財源確保は利用者による負担を基本。
  • 今後、高速道路の利用状況や経済状況を勘案し、定期的な償還計画の見直しの中で、必要に応じて料金水準について検討していく必要。

高規格道路ネットワークのあり方中間とりまとめ概要

今日現在までにまとめられた中間とりまとめの説明がありました。最終段階になっているとのことです。

(第58回国土幹線道路部会資料)

また、今後の進め方は以下になります。

(第58回国土幹線道路部会資料)

今回、三団体のヒアリングの内容がメインでしたが、高速道路料金について利用者側と管理側での考えの差を、改めて大きく感じました。

値下げや割引の拡充要望に対して、維持管理の為に料金水準は現状維持など、なかなか難しい課題が山積みです。

今回も話題に上がりましたが、『荷主の協力を得て』とよく耳にしますが、どこまで実行できるかも現状まだ見ていない気がします。2024年問題までもう時間が無い中で、一つでも課題が解決することを、切に願う次第です。

最後までご覧いただきありがとうございました。