ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、2023年5月21日から国内で初めて、自動運転「レベル４」のサービスが開始されることをご紹介したいと思います。
高速道路、ETCカード、ETC割引の最新情報をメールで欲しいとお思いの方へ
※自動運転「レベル4」とは、限定されたエリア内で「完全無人運転」を実現すること。自動運転のレベルは、「レベル1」から条件なしで完全無人運転を行う「レベル5」までがあり、「レベル4」はその中で2番目に高度な自動運転レベルです。
「レベル４」用の車両は、産業技術総合研究所などがヤマハ製の電動カートをベースにして開発したもので、形状はゴルフ場でよく利用されている電動カートと同じです。（一般的な車の形状とは異なります）
国内初の自動運転「レベル４」サービスとは？
運行主体：永平寺町（まちづくり株式会社 ZENコネクトに運行委託）
運行区間：福井県永平寺町の「永平寺参ロード」のうち約2km
運行車両：ヤマハ製電動カートに自動運転機能を追加した車両
運行速度：12km/h
運行日時：土日祝日（年末年始除く）10時～15時
利用料金：大人100円/回、こども50円/回
これまでの経緯
国土交通省・経済産業省は、福井県永平寺町において遠隔型自動運転システムを用いた自動運転車の技術・サービスの実証実験を進めてきました。2023年3月30日にこの実証実験について国土交通省より全国で初めて、運転者を必要としない自動運転車（レベル４）として認可されました。
また、「まちづくり株式会社 ZEN コネクト」によって、当該車両を用いて行う「自動運転移動サービス」が自家用有料旅客運送の登録がなされ、2023年5月11日に福井県公安委員会より全国で初めて、道路交通法に基づき、レベル４自動運転を行うことが許可されました。
これにより、2023年5月21日より「自動運転移動サービス」が開始され、一般向けの営業は2023年5月28日から開始される予定とのこと。
※ 町の事業では2021年3月から「レベル3」の営業運行を実施していました。
自動運転移動サービスの経路は？
「レベル４」の自動運転移動サービスは、地域公共交通の維持・改善、ドライバー不足への対応など、様々な社会的課題の解決に繋がるものであり、その普及・拡大が期待されています。
政府目標では、無人移動運転サービスを、2025年度を目途に50か所程度の地域で実現することとなっており、国土交通省では、実証事業に取り組む地域の更なる拡大などに取り組みつつ、実証事業を行う地方公共団体に対して、いろいろな形で支援を行っていく予定とのこと。
TESLA（テスラ）が行っている自動運転技術であるオートパイロットや Full Self Driving（FSD）といったものとは技術要素や目的が大きく異なりますが、地域公共交通を維持・継続していくためには多くの成功事例が出てほしいですね。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。