ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、2024年度に予定されていた新東名高速での「自動運転トラック」の実証実験が2025年3月3日から開始されることをご紹介したいと思います。
2025年2月7日に、国土交通省道路局、国土技術政策総合研究所、NEXCO中日本は、自動運転インフラ検討会の関係省庁と連携し、自動運転トラックの実現に向けて、新東名高速道路(駿河湾沼津SA~浜松SA)において、深夜時間帯に自動運転車優先レーンを設定し、車両開発と連携した自動運転トラックの公道走行の実証実験を実施すると発表されました。
平日22時~翌5時に新東名道路の「駿河湾沼津SA~浜松SA」の第一通行帯(左車線)にて実験を実施するとのことで、その際は道路上にある電光掲示板に「左車線自動運転実験中」と表示されるようです。

現在、物流業界は特に長距離輸送におけるドライバー不足の課題があります。原因としては、ドライバー賃金の低さや、新規労働者減少による高年齢化、2024年就業規則などがあげられるかと思います。
そのような状況の中で、長距離幹線輸送における「レベル4自動運転トラックの運用」を国は目指しています。
高速道路としては、路側センサ等で検知した道路状況を車両に情報提供することで自動運転を支援する取組が行われています。
高速道路に求められるインフラ支援については、国交省、警察庁、総務省にて立ち上げられた「自動運転インフラ検討会」にて議論されました。
実験にて何を検証するのか?

以下の一連の実証を行うとのこと。
- 自動運転車優先レーン
平日の夜間(22:00~5:00)に、第1通行帯を自動運転車優先レーンとして設定し、自動運転トラックが安全・円滑に走行可能かを確認。 - 自動発着
自動運転トラックが自動駐車・自動発進可能かを確認。 - 先読み情報提供システム
工事規制情報等の先読み情報(車両単独では検知できない道路前方の状況に関する情報)について、路側機から提供された情報が適切に受信可能かを現地にて通信確認。 - 合流支援情報提供システム
合流支援情報について、路側機から提供された情報が適切に受信可能かを現地にて通信確認。


新東名高速道路の実証のスケジュール

実証実験への協力者の公募を2024年7月1日~31日まで実施し、書類審査を経た上で、2024年9月20日に以下の2グループを採択しています。
- RoAD to the L4 テーマ3コンソーシアム(代表者:豊田通商)
豊田通商、いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス、先進モビリティ、日本工営 - 株式会社T2
今回の新東名での実証実験を皮切りに、2025年度以降に東北自動車道(佐野SA~大谷PA)で実証実験を行う予定となっており、今後、車両開発状況や物流ニーズを踏まえつつ、自動運転サービス支援道を展開していく方針となっています。
中長期的には東北から九州までをつなぐ幹線網の形成を図ることを目標としており、中長期とは2024年度を1年目としたうえで10年以内と設定されています。

今後の動向に注目ですね。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。