ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、「高速道路の暫定2車線区間の4車線化」の状況について最新状況をご紹介したいと思います。

「暫定2車線」とは、4車線以上で計画された道路のうちの2車線のみを暫定的に運用している道路を意味します。ちなみに、暫定2車線の「2車線」とは、往復合計の車線数です。

「暫定2車線」のメリットは、限られた期間や費用で建設できることであり、一般的には、交通量があまり見込まれない道路において採用されるケースが多くあります。

「暫定2車線」のデメリットとして、事故や故障などによる通行止めリスク、速度低下や渋滞発生のリスクがあります。

そのような中で、「暫定2車線」となっている道路のうち、交通量が多くなったり、事故が増えていたりする箇所は優先的に「4車線化」するべきだとの指摘を受け、国土交通省は、2019年9月に課題の大きい計880kmを優先整備区間に位置付けて、「4車線化」を進めています。

2023年5月に、有料期間を最長で2115年まで延長することを盛り込んだ法律が成立しましたが、「4車線化」はこの期間延長で得られる財源を活用して実施される予定となっています。

国土交通省の資料より
国土交通省の資料より

2019年9月以降、事業化箇所を増やしてきましたが、2024年3月に新たに11箇所、約57kmが選定されました。対象は以下となっております。

国土交通省の資料より

また「4車線化の準備調査候補箇所」として、5カ所約30kmについても選定されました。対象は以下となっています。

国土交通省の資料より

今後は、事業許可に向けて必要な手続きを行うとしており、残る優先整備区間についても財源の確保状況をふまえ、順次整備を進めるとのこと。

選定の考え方は以下となっています。ご参考までに。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。