ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、圏央道の千葉県区間にある大栄JCT~松尾横芝ICがいつ開通するのか?どこまで進んでいるのか?などの整備状況についてご紹介いたします。

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以前、首都圏3環状道路の整備状況についてご紹介しましたが、「外環道」は調布市で起こった陥没によって開通時期が見通せない状態のままです。

首都圏3環状道路(中央環状、外環、圏央道)の整備状況について

国土交通省 関東地方整備局 より

圏央道」に関しては、神奈川県区間、千葉県区間ともに開通目標時期が決まっており、鋭意工事中となっていましたが、2022年8月に神奈川県区間が開通延期となることが発表されました。

【(圏央道)開通延期!】横浜湘南道路の2024年度開通、高速横浜環状南線の2025年度開通は困難と発表されました(国交省、NEXCO東日本)

今回は、「圏央道」の千葉県区間に関して詳しく整備状況をご紹介できればと思っています。「圏央道」の残りの千葉県区間は、「大栄JCT」~「松尾横芝IC」です。

大栄JCT~松尾横芝ICは、2024年度開通目標となっていますが、いつ開通される見込みでしょうか?

結論としては、

大栄JCT~松尾横芝ICは、目標時期での開通は困難

であることがわかりました。

2023年7月5日に開催されました「首都圏中央連絡自動車道(大栄JCT~松尾横芝IC)連絡調整会議(第1回)」の報告資料に以下のように記載されています。

用地未取得箇所、芝山トンネルの堀削、重金属の対応及び機能補償道路工事(跨道橋)の入札不調など工事進捗に影響が出ていることを踏まえ、現時点において全体事業工程を正確に見通すことは困難。
そのため、開通見込みを現在の令和6年度から見直し、新たな開通見込みについては、工事の状況を踏まえ改めて公表する。
引き続き、各自治体の協力のもと、事業を進めるとともに、開通見込みに関わる新たな課題等が発生した場合、速やかに情報共有を図る。

2023.07.05開催「首都圏中央連絡自動車道(大栄JCT~松尾横芝IC)連絡調整会議(第1回)」議事概要 より

内容の詳細をお知りになりたい方は、以下のサイトをご確認下さい。

圏央道(大栄JCT~松尾横芝)の開通予定

「首都圏中央連絡自動車道(大栄JCT~松尾横芝IC)連絡調整会議(第1回)」 資料より

今回の開通時期の見直しについて千葉県は、「圏央道の一日も早い全線開通を望んでいる。工事を安全に進める必要があるなど、やむを得ない事情は理解するものの、令和6年度の大栄JCT~松尾横芝IC間の開通が困難になったことは非常に残念である。引き続き、県も沿線市町とともに最大限協力するため、1日も早い開通を目指し事業を推進してほしい」とコメントしています。

なぜ開通延期するのか?

開通延期となる理由は大きく4つ上げられています。

  1.用地取得の遅れ
  2.芝山トンネル堀削の安全対策
  3.重金属検出の伴う調査
  4.機能補償道路(跨道橋)の入札不調

1.用地取得の遅れ

「首都圏中央連絡自動車道(大栄JCT~松尾横芝IC)連絡調整会議(第1回)」 資料より

2013年より用地取得に着手し、用地取得率は現在約99%となっていますが、用地残件については、任意解決に至らなかったため、用地取得に向け手続中とのこと。

2.芝山トンネル堀削の安全対策

「首都圏中央連絡自動車道(大栄JCT~松尾横芝IC)連絡調整会議(第1回)」 資料より

芝山トンネルは、砂質土で形成された地質構造であり、堀削開始後、天端部からの抜け落ち等が発生しており、より強度が低くなる区間の堀削における安全対策を検討するために、有識者による芝山トンネル技術検討会を開催し、現計画の補助工法の検証、追加の補助工法の必要性等を確認するとのこと。

3.重金属検出の伴う調査

「首都圏中央連絡自動車道(大栄JCT~松尾横芝IC)連絡調整会議(第1回)」 資料より

堀削の施行に先立ち、地質調査を実施したところ、環境基準を超える重金属が検出されたため工事を一部中止しており、今後、土壌汚染対策法の手続きを踏まえ工事を再開する予定とのこと。

4.機能補償道路(跨道橋)の入札不調

「首都圏中央連絡自動車道(大栄JCT~松尾横芝IC)連絡調整会議(第1回)」 資料より

機能補償道路(跨道橋)において入札不調が発生し、工事着手に至っていない状況で、現在は、工事着手に向け契約手続きを進めているとのこと。

大栄JCT~松尾横芝IC区間は、千葉県内に残る未整備区間で、東関東道と銚子連絡道をつなぐ18.5kmであり、開通は、千葉県の南北方向の道路ネットワークの強化につながります。 大栄JCT~松尾横芝IC区間の整備により、千葉県を通過する広域交通や県内交通において南北方向を中心に円滑化・定時性の向上が期待されています。

新たな開通時期に関しては、工事状況等を踏まえて改めて公表するとのことでした。

外環道や圏央道の神奈川県区の横浜環状南線や横浜湘南道路もそうですが、トンネル工事は難易度が高く、開通目標の延長が続きますね。開通時期の見直しは残念ですが、地域の安全・安心を最優先にすると仕方がないですね。早期開通を願っています。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。

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