ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、NEXCO各社と「ETCコーポレートカード」を契約している協同組合様、法人様向けの内容となります。(協同組合からETCコーポレートカードを貸与されている法人様には関係ない内容となります)

「阪神高速」において、2024年4月走行分から後納料金等請求書や走行データなどの受取方法に「WEB配信」が追加され、専用WEBサイトがリリースされておりましたが、

2024年5月13日時点で、阪神高速から「WEB配信」または「CD-R」で送られている利用明細データ等(OTINFO、OTMEISAI)のデータに誤りがある模様です。

阪神高速のHPに
「2024年5月14日20時~15日13時」までシステムメンテナンスのため専用WEBサイトを停止する旨のお知らせがありました。

阪神高速からのお知らせより

誤りがある箇所ですが、おそらく「改行コード」かと思われます。
(お知らせに、理由(原因)の記載がないので確定はできませんが)

改行コードとは、改行を表す制御文字です。制御文字とは、コンピュータに指示を出す特殊な文字のことで、一般的には以下の3種類があります。これらは、タイプライターの用語に由来しています。なぜ3種類も改行コードがあるかというと、環境(OS)ごとに基本となる改行コードが異なるためです。

  • LF(ラインフィールド)
  • CR(キャリッジリターン)
  • CRLF(キャリッジリターン+ラインフィールド)

LF(ラインフィールド)

タイプライターで「用紙を1行分送る」ことを意味する用語です。

プログラミングで書く場合は、「\n」と記述されます。

CR(キャリッジリターン)

タイプライターで「行の先頭に用紙を移動する」ことを意味する用語です。

プログラミングで書く場合は、「\r」と記述されます。

CRLF(キャリッジリターン+ラインフィールド)

タイプライターで「行の先頭に用紙を移動した上で1行分用意を送る」ことを意味する用語です。

プログラミングで書く場合は、「\r\n」と記述されます。


最近では「CR」は、ほぼ使われておらず、Windows系は「CRLF」で、それ以外は「LF」というのが一般的です。

改行コードは、多くのテキストエディタ(メモ帳や秀丸、サクラエディタなど)でどの改行コードが使われているか表示されています。

改行コードが違うと改行を改行と認識できないという問題が発生します。
過去のデータと比較すると改行コードに違いがありました。

2024年5月13日時点では、改行コード以外に修正点がある可能性もあるので、本件については、阪神高速の新しい修正データを待つのが良いかと思います。

阪神高速から「WEB配信」に関しては2024年5月13日または14日中に修正したファイルを再アップロードし、「CD-R」は5月14日夕方に再送する予定と連絡ありました。

対象となる協同組合様、企業様はご注意ください。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。


(2024.05.14 追記)

修正されたファイル名には、以下のように「(修正版)」という表記がなされているようです。ご注意ください。

  • (修正版)有料データサービス補足情報(OTINFO)_**********_202405
  • (修正版)有料データサービス利用明細(OTMEISAI)_**********_202405