ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、「物流の2024年問題」への対応の1つとして期待されている「中継輸送」に関して、国土交通省が2024年9月に「SA・PAでのドライバー交代の実証実験」を行うことが2024年7月9日に開催された物流小委員会で示されたのでご紹介したいと思います。

中継輸送」の課題と取組に関しては、2023年9月にご紹介したのでリンクを貼っておきます。参考にしてください。

いくつか課題はありますが「中継輸送の拠点整備」は、ドライバーの拘束時間削減への効果がかなり大きいので、整備が進むことが期待されています。

「中継輸送の拠点整備」の取組の中で、長距離輸送におけるドライバーの確実な休息機会を確保するとともに、物流の効率化を図るため、高速道路上のSA・PAでドライバー交替を可能とする運用について実証実験が検討されています。

現状では、高速道路上の上下一体構造やウェルカムゲートが設置されているSA・PAにおいて、物理的には実施可能ですが、「ドライバー交替のルール上の整理ができていない」という課題が確認されていて、実証実験を踏まえてルール整備が必要な状況となっています。

第24 回物流小委員会」 の資料より

実証実験の概要(案)は以下のようになっています。

  ・東北道・佐野SA(下り線)
  ・管理者用スペースにドライバー交替場所を確保
  ・1日1便(1週間程度実施)
  ・朝6時台に試行

佐野SA(下り線)の以下の赤い囲いあたりに「ドライバー交替場所」をつくることが検討されているようです。

NEXCO東日本HPより

「SA・PAでのドライバー交替の実証実験」ですが、2024年9月に実証実験を実施し、年内に検証結果をとりまとめ、2025年3月までには運用上のルール整理、策定を目指すとのスケジュールが、2024年7月9日に開催された「第24 回物流小委員会」で示されました。

第24 回物流小委員会」 の資料より

今回は、「物流の2024年問題の具体的な施策としての「中継輸送の拠点整備」の課題と今後の取り組みについてご紹介しました。

中継輸送の拠点整備」は、ドライバーの拘束時間削減への効果がかなり大きいので、整備が進むことを期待しています。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。