ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
マスメディアやYahoo!ニュースでも大きく取り上げられていたのでご存じの方も多いかと思いますが、2024年8月15日に栃木県那須塩原市の東北自動車道にて、軽自動車が追い越し車線を逆走し、普通乗用車と正面衝突、運転手2人が死亡するという重大事故が発生しました。
2023年には重大事故が8件発生しており、まだまだ、逆走による重大事故が防げていないことがわかります。
2015年12月から国土交通省が開催している「高速道路の逆走対策に関する有識者会議」では、高速道路での逆走対策に関し、「2029年までに逆走による重大事故ゼロ」という目標を掲げていることを以前ご紹介しました。
今回の事故に関して、警察官として24年間の大半を交通事故捜査に従事し、高速道路交通警察隊では交通事故捜査係主任として多くの交通事故・事件捜査に従事した交通事故鑑定人の熊谷宗徳さんのコメントが非常に印象に残りました。
後部座席のお子さんは、シートベルトを締めていたから命だけは助かったと思われます。 高速道路における逆走事故は、全人身事故の300件に1件の割合で発生しています。 誤って逆走した車両は、自身は順行していると勘違いしているため左車線を走行しますが、本当に順行している側から見れば追い越し車線です。 そのため、逆走車両との正面衝突事故は、ほぼ追い越し車線上で発生しています。 この事故で、父親を亡くしたお子さんの気持ちや、これからの人生を考えると心配でなりません。 どのような経緯で逆走していたのかは不明ですが、一方的な過失で発生した事故ですので、せめて適切な損害賠償が成されることを願います。
2024.08.15 YAHOO!ニュースより引用
逆走車両との正面衝突事故は、ほぼ追い越し車線上で発生しているんですね。知りませんでした。
逆走車両に巻き込まれないために追い越し車線を利用する時間をできるだけ短くするというのは個人で出来る1つの対策ですね。
また、遺体の司法解剖を行う法医学者である千葉大学の岩瀬博太郎教授は、長年の経験から「買うなら高い車が良い」とのこと。これは簡単に想像できますね。
現在、国土交通省では、逆走対策として、DX技術の進展、スマートフォンの普及、道路管理設備の充実といった変化を踏まえ、それらを活用した新規技術公募を検討しています。
大きな方向性として
- 路車連携による逆走車両の検知とカーナビ、スマホへの警告
- 逆走車自身が逆走を検知しカーナビ、スマホへの警告
というテーマがあがっており、今後検討されるテーマとして
- 自動運転技術を活用した逆走検知と自動制御
があげられています。
高速道路での逆走は、重大事故につながるケースが多く、逆走を防ぐ仕組みが1日でも早く導入され、被害がなくなることを願っています。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。