ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、名古屋の周辺半径30~40km圏を環状に結ぶ「東海環状自動車道(東海環状道)」の整備状況についてご紹介したいと思います。
東海地方には、3つの環状道路があり、内側から
・都心環状線(名古屋高速):全長10.3km
・名古屋第二環状自動車道(名二環) :全長54.3km
・東海環状自動車道(東海環状道) :全長152.7km
となっており、首都圏には、4つの環状道路があり、内側から
・都心環状線(首都高速):全長14.8km(注:3環状には含まれない)
・中央環状線(首都高速):全長47km
・東京外かく環状道路(外環):全長85km
・首都圏中央連絡自動車道(圏央道):全長300km
となっています。
比較すると、ざっくりとしたイメージでは、「東海環状道」は、首都圏における「外環」と「圏央道」の間くらいの規模の環状道路ということになります。
「東海環状道」は、2026年度に全面開通の予定となっていますが、現状どこまで整備が進んでいるでしょうか?
「東海環状道」の右側は「東回り」、左側は「西回り」と呼ばれ、未開通となっているのは、「西回り」の一部の区間です。「西回り」は岐阜県と三重県を初めて結ぶネットワークで地元では早期開通が求められている道路でもあります。

未開通の区間は大きく以下の3つです。
・【2024年度開通(予定)】大安IC~北勢IC
・【2024年度開通(予定)】大野神戸IC~山県IC
・【2026年度開通(予定)】北勢IC~養老IC
3つの未開通区間のうち2つが2024年度の開通を予定しており、残りの1つが2026年度の開通予定となっています。

全線が開通すれば、愛知、岐阜、三重の3県を結ぶ幹線道路となり、東名、新東名、名神、新名神、中央自動車道、東海北陸自動車道といった高速道路と一体となる広域的なネットワークになります。
完成すれば、名古屋近郊エリアの交通ネットワークは劇的に変わるでしょう。全線開通が非常に楽しみですね。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
(2024.08.07 追記)↓
2024年7月31日のNEXCO中日本の縄田社長定例会見にて「糸貫IC」~「大野神戸IC」は橋梁工事での遅れが生じたため、開通が最大で半年程度遅れる可能性があると発表されました。
また、2026年度開通見込みの「養老IC」~「いなべIC(工事中名称:北勢IC)」間の新設ICの正式名称はまだ未定であり、養老トンネルの工事が難航しているとのことで、現時点では2026年度開通は不透明な状況となっています。
(2024.10.18 追記)↓
2024年9月24日から国土交通省 中部地方整備局は、東海環状道を含む2024年度開通予定の4路線5区間の総延長42.6kmの新たな道路ネットワークについてPR活動を開始しました。