ETCカードをご利用の皆様、こんにちは。

今回は、名古屋第二環状自動車道の開通にあわせて2021年5月から実施された「中京圏の新たな高速道路料金」導入後の交通状況について国土交通省より発表があったので、内容をご紹介したいと思います。

中京圏の新たな高速道路料金」のポイントは以下の通りです。

  • 東海環状自動車道の整備の加速化、一宮JCT付近及び東名三好付近における渋滞解消のためのネットワーク拡充に必要な財源確保も考慮し、大都市近郊区間の水準を基本とする対距離制を導入
  • 東海環状自動車道および名古屋第二環状自動車道の利用が料金の面で不利にならないよう、経路によらず起終点間の最短距離を基本に料金を決定
  • 都心部への流入に関して、経路によらず起終点間の最短距離を基本に料金を決定

このようなネットワーク整備と相まった料金導入後の交通状況がどのように変化したかの1年間の結果が発表されました。

大きなポイントは5つです。

 1.名古屋高速の短距離利用が増加

 2.名二環の短距離利用が増加し、一般道の交通が円滑化

 3.旧料金圏を跨ぐ利用が増加し、一般道の交通が円滑化

 4.伊勢湾岸・東海環状経由の経路の割合が増加し、高速道路の利用が分散

 5.渋滞緩和(高速道路・一般道)に寄与

とポジティブな内容でした。

国土交通省発表資料より
国土交通省発表資料より
国土交通省発表資料より
国土交通省発表資料より
国土交通省発表資料より
国土交通省発表資料より

結論としては、

中京圏の交通流動を最適化することを目指して導入した新たな高速道路料金による1年間の交通状況の変化により、ネットワーク整備と相まって、高速道路がより賢く使われる効果と、名二環 名古屋西JCT~飛鳥JCT間の全線開通に伴うストック効果が確認された。

と発表されました。

その上で、今後の予定として東海環状自動車道の整備状況や各種渋滞対策の現状についても以下の報告がありました。

  • 東海環状自動車道(養老IC~北勢IC)は、2026年度の開通に向けて、橋梁工事等を推進中
  • 名神高速 一宮JCT付近の渋滞対策は、上り線の非常駐車帯部の橋脚補強工事等を推進中
  • 東名高速 東名三好IC付近の渋滞対策は、2023年度内の工事着手に向け、調査設計を推進中

概ね順調という感じでしょうか。
中京圏は大きな経済圏で地元でも早期のネットワーク整備が求められているので今後も順調にいくといいですね。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。