ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。

今回は、「NEXCO西日本」と「本四高速(本州四国連絡高速)」の「ETC専用化」が本格化する件についてご案内したいと思います。

高速道路のETC専用化について以前、以下の記事にしましたように、 2020年12月17日に、国土交通省は、「ETC専用化等に向けたロードマップ」を策定し、 「都市部は5年、地方部は10年程度での概成を目指す」 と発表しておりました。

ETC専用化は、都市部は5年、地方部は10年(国土交通省)

この時点では、NEXCO東日本、NEXCO中日本は、2021年度に数か所で導入し、2025年度には7~8割程度まで拡大し、2030年度頃に全線で実施。

首都高速においては2021年度に30か所程度で導入し、2025年度までに160か所(約9割)まで順次拡大し、2030年度頃に全線で実施。

阪神高速 においては2021年度に5か所程度で導入し、2025年度までに110か所(約8割)まで順次拡大し、2030年度頃に全線で実施。

という予定となっておりましたが、先日、「NEXCO西日本」と「本四高速」の2社から「ETC専用化」に関しての発表がありました。

2023年春から11料金所がETC専用料金所になります – NEXCO西日本

2023年春から「東浦IC」がETC専用料金所になります – 本四高速

発表された内容をまとめますと、2023年春から

 ・NEXCO西日本は、11か所の料金所をETC専用
 ・本四高速は、1か所の料金所をETC専用

となるようです。

以下が、NEXCO西日本にて「ETC専用化」となる料金所です。

NEXCO西日本のプレスリリースより

以下が、本四高速にて「ETC専用化」となる料金所(東浦IC)です。

本四高速のプレスリリースより

ETC専用料金所では、ETCが使えない状態(ETC車載器未設置または、ETCカード未挿入等)で進入した場合は、「ETC/サポート」または「サポート」と表示されたレーンを通行し、一旦停止してインターホン等による係員の指示に従うことになります。

首都高速のプレスリリースより

これまで現金車が利用していた「一般」レーンは、「サポート」レーンという名称に変わるとのこと。

記載はされておりませんが、将来的には、ナンバープレートを読み取って後払い請求を行うこと(ナンバープレート課金)が検討されています。

ただし、ナンバープレート課金には、大きな課題が2つあり、現在、国土交通省ではこれの解決に向けた検討が行われていると推察されます。

日本では車のナンバープレート課金は難しい?

ロードマップでは、2025年度には、ほとんどの料金所を「ETC専用化」する見通しとなっており、今後数年で一気に「ETC専用化」が進むものと思われます。

今後の動向に注目ですね。