ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、「2024年問題」への対策として「物流革新に向けた政策パッケージ」が閣僚会議で決定されたことをご紹介したいと思います。
2023年6月2日に、第2回の「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」が開催され、物流の2024年問題への対応に向け、荷主企業、物流事業者、一般消費者が協力して、我が国の物流を支えるための環境整備に向けた政策パッケージが決定されました。
またこれに伴い、発荷主事業者・着荷主事業者・物流事業者が早急に取り組むべき事項をまとめた「物流の適正化・生産性向上に向けた荷主事業者・物流事業者の取組に関するガイドライン」が公表されました。
「物流の適正化・生産性向上に向けた荷主事業者・物流事業者の取組に関するガイドライン」を策定しました – 国土交通省
ガイドラインでは、
トラックドライバーの1運行あたりの荷待ち、荷役作業等にかかる時間が計約3時間となっていることから、これを各荷主事業者の取組によって1時間以上短縮し、2時間以内とするため、発荷主事業者及び着荷主事業者に対して、荷待ちや荷役作業等にかかる時間を把握した上、それらの時間を2時間以内とし、これを達成した場合や、既に2時間以内となっている場合には、1時間以内を目標に更なる時間の短縮に努めることや、物流への負担となる商慣行の是正や、運送契約の適正化
について定めています。
決定された「物流革新に向けた政策パッケージ」のポイントは以下の通りです。
具体的な施策
1.商慣行の見直し
2.物流の効率化
3.荷主・消費者の行動変容
施策の効果(2024年度分)
・荷待ち・荷役の削減 : 3時間 → 2時間×達成率3割
・積載効率の向上 : 38% → 50%×達成率2割
・モーダルシフト : 3.5億トン → 3.6億トン
・再配達削減 : 12% → 6%
※ 2030年度分についても、2023年内に中長期計画を策定
当面の進め方
となっています。
個人的には、2024年度の目標が、達成率2割、3割とか、モーダルシフトが3.5億トンから0.1億トンの増加とか、物足りなく感じました。
具体的な政策内容は以下の通りです。ご参照下さい。
「物流革新に向けた政策パッケージ」(令和5年6月2日我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議決定)(PDF/1,222KB)
2024年度の通常国会で関連法を整備する方針で、2023年末までに、業界・分野別の自主行動計画の策定・公表を大手荷主・物流事業者へ求めていくとのことで、実際にどれほどの結果、効果がでるのかをしっかり見たいと感じました。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。