ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、2023年8月24日に国土交通省が公表した「2024年度予算概算要求」の「高速道路割引関連予算」についてご紹介したいと思います。
高速道路割引関連としては、主要施策の基本方針の中で、「3.人流・物流を支えるネットワーク・拠点の整備」の中の「(5)交通流を最適化する料金施策の導入」で言及されていました。
内容としては、大きく2つ記載されておりました。
- 国土幹線道路部会の中間答申を踏まえ、持続可能な高速道路システムの構築に向けた新たな料金体系の導入などの検討を推進します。
- 高速道路をより賢く使うため、混雑状況に応じた料金の本格導入に向けた取組を推進します。
詳細としては、
- 東京湾アクアラインのロードプライシング(2023年7月~)
- 休日割引の繁忙期の適用除外(2022年~)
- 深夜割引の見直し(2024年度中に見直し)
- 平日朝夕割引(フリータイム通勤パスを2023年5月から石川県で試行)
- 大口・多頻度割引の拡充措置の継続
の記載がありました。
以下が、新たな料金体系の検討にあたりキッカケとなった2021年8月に出された「国土幹線道路部会の中間答申」のポイント資料です。
そのほか、予算概算要求概要の中で、参考資料とされていたのが、以下の「東京湾アクアラインの休日渋滞対策」「首都圏の新たな高速道路料金」「大口・多頻度割引の拡充措置の延長」の資料です。
2023年8月29日に行われました「第57回国土幹線道路部会」では、今後の検討の進め方として、関係団体よりヒアリングを行った上で、年内目途に料金についての方針を確認するとのこと。
全国料金としては、2014年4月に導入された「3つの料金水準」が2024年3月で期限を迎えることから2024年4月以降の料金について検討されています。
また、大都市圏料金としては、阪神高速の料金体系が近畿圏の交通課題等を踏まえて検討されています。
国土幹線道路部会の中間答申でも、以下のように「全国料金」と「大都市圏料金(阪神高速)」について議論の継続と見直しの検討が記述されています。
以下、現在の全国料金の基準となっている「3つの料金水準」に関する資料です。
以下、2022年4月に料金改定された「首都高速」と、2017年6月以降、料金改定されていない「阪神高速」の比較資料です。
今後の高速道路料金の新たな料金体系について引き続き、情報を追っていきたいと思います。最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。