ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、「高速道路料金水準の見直し」についてご紹介したいと思います。
現在の高速道路の料金水準(1kmあたりの料金)ですが、以前は整備の経緯から、バラバラだったのですが、2014年4月から普通区間のキロ24.6円、大都市近郊区間のキロ29.52円、海峡部等特別区間のキロ108.1円の3つに統一されています。
以下の資料にあるように、区間によっては大きな値下げとなっています。そして、この値下げは10年間の時限措置であるので、2024年3月までの措置になっています。
この2014年度から導入されました「普通」「大都市近郊」「海峡部等」の「3つの料金水準」は、2023年度末で期限を迎えます
よって、国土交通省は、「高速道路料金水準の見直し」 に向けた検討に着手することを2023年7月4日に開催された「第56回国土幹線道路部会」にて発表しました。
「第56回国土幹線道路部会」の内容については以下をご参照下さい。
【2023年7月4日】高速道路の料金・割引に関する検討を行う有識者会議である「第56回国土幹線道路部会」が開催されました!
「高速道路料金水準の見直し」ですが、経済団体、道路利用者団体、地方公共団体、高速道路会社などへのヒアリングをした上で、年内を目途に方針を打ち出すとのこと。
ちなみに、現在の高速道路料金は、2013年6月に国土幹線道路部会がとりまとめた中間答申を受け、国交省が2013年12月に「新たな高速道路料金に関する基本方針」を発表し、この方針をもとにして2014年4月から実施されている料金体系がもとになっています。
このあたりをより詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照下さい。
高速道路料金に関する議論や検討はどのように料金制度に反映されているのでしょうか?
また、首都高速を含む首都圏の料金体系が2022年4月に上限料金の見直しや深夜割引の導入などで見直しが実施されましたが、阪神高速を含む近畿圏の料金体系は見直しを実施しておらず、2021年8月に国土幹線道路部会から出された「中間答申」においても、「首都高に続いて、阪神高等の料金体系についても見直しを検討」と提言されていることから、近畿圏の料金体系の見直しに向けた検討がされる予定となっております。
個人的には、首都高速の料金体系の見直しが2022年4月だったので、阪神高速の料金体系の見直しは2023年度中にはあるかなと予想していましたが、2024年度以降になりそうです。
阪神高速は2023年にも上限料金1320円が引き上げられる?(今後の近畿圏の高速道路料金について)
「3つの料金水準」 の見直しが、なぜ重要かと言いますと、高速道路料金に直結するからです。高速道路料金に関しては、計算方法が決まっており、公開されています。 「3つの料金水準」は、「1kmあたりの料金」に相当し、見直しがなされれば、高速道路料金が変更されることになります。
このあたりは、以下に詳しくまとめていますので、ご参照下さい。
高速道路料金の計算方法、計算式をご存じでしょうか?(1kmあたりの料金、走行距離、車種間比率、長距離逓減率、ターミナルチャージ、端数処理等)
今後、詳細については、「国土幹線道路部会」にて随時公表されるかと思いますので、引き続き、情報を追いたいと思います。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
(追記)