ETCカードをご利用のみなさま、こんにちは。
今回は、「高速道路料金水準の見直し」についてご紹介したいと思います。
(2024.04.01 追記)
2024年4月から「高速道路の割引・料金」がどうなるか?まとめてみました!
2023年12月22日に国土交通省から「新たな高速道路料金に関する基本方針」の改定が発表されました。内容としては大きく以下の2点です。
・「3つの料金水準」の継続
・割引の見直し

「3つの料金水準」の継続
まず、「3つの料金水準」についてですが、現在の高速道路の料金水準(1kmあたりの料金)は、2014年4月から普通区間のキロ24.6円、大都市近郊区間のキロ29.52円、海峡部等特別区間のキロ108.1円の3つに統一されています。
以下の資料にあるように、区間によっては大きな値下げとなっています。そして、この値下げは10年間の時限措置であるので、2024年3月までの措置になっていましたが、今回、2024年4月以降も継続する方針が出されました。

この2014年度から導入されました「普通」「大都市近郊」「海峡部等」の「3つの料金水準」は、2024年度以降も継続されます(期限は未定)

割引の見直し

現在導入されている割引に対する見直し方針は以下の通りです。
1.平日朝夕割引 → 2026年度を目途に見直しを目指す
2.マイレージ割引 → 継続
3.深夜割引 → 2024年度中に見直し予定
4.休日割引 → 引き続き検討
5.大口・多頻度割引 → 運送業者向けの割引拡充を継続
割引それぞれの見直しの方向性は以下の資料にあります。




ちなみに、現在の高速道路料金は、2013年6月に国土幹線道路部会がとりまとめた中間答申を受け、国交省が2013年12月に「新たな高速道路料金に関する基本方針」を発表し、この方針をもとにして2014年4月から実施されている料金体系がもとになっています。
今回この「新たな高速道路料金に関する基本方針」が2023年12月22日に改定され、上記の方針となりました。
このあたりをより詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照下さい。
高速道路料金に関する議論や検討はどのように料金制度に反映されているのでしょうか?
改定された「新たな高速道路料金に関する基本方針」は以下の通りです。




また、首都高速を含む首都圏の料金体系が2022年4月に上限料金の見直しや深夜割引の導入などで見直しが実施されましたが、阪神高速を含む近畿圏の料金体系は見直しを実施しておらず、2021年8月に国土幹線道路部会から出された「中間答申」においても、「首都高に続いて、阪神高等の料金体系についても見直しを検討」と提言されていたこともあり、近畿圏の料金体系の見直しに向けた検討がなされ、今回の発表と同時に「近畿圏の料金体系の見直し」が国土交通省から発表されました。
2024年度の早い時期に近畿圏の高速道路料金が大幅に変わります!!(阪神高上限値上げ、大口・多頻度割引拡充、深夜割引導入など)
「3つの料金水準」 の見直しが、なぜ重要かと言いますと、高速道路料金に直結するからです。高速道路料金に関しては、計算方法が決まっており、公開されています。 「3つの料金水準」は、「1kmあたりの料金」に相当し、見直しがなされれば、高速道路料金が変更されることになります。
このあたりは、以下に詳しくまとめていますので、ご参照下さい。
高速道路料金の計算方法、計算式をご存じでしょうか?(1kmあたりの料金、走行距離、車種間比率、長距離逓減率、ターミナルチャージ、端数処理等)
引き続き、情報を追いたいと思います。
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。