協同組合や物流系企業でETCコーポレートカードの運用担当をしている方、こんにちは!
今回は、高速道路料金の大口・多頻度割引の利用額の一部還元についてお話したいと思います。(ETCコーポレートカードが対象です)
新型コロナウィルスの影響で、高速道路の利用額が大きく減少している企業、組合が多いかと思います。そこで大きな問題となっているのが、 大口・多頻度割引の「契約単位割引」です。
高速道路の利用額が大きく減少することにともない、NEXCOの割引対象額が500万円を切ったり、カード平均が30,000円を切ったりするところが出ています。それに対して、なにか救済措置はないのでしょうか?
弊社で調査したところ、NEXCOは公式にリリースしておりませんが、国土交通省からの指示で、特定の条件を満たした事業者(企業、組合)に対して、契約単位割引の還元措置を行っています。
各都道府県のトラック協会は、会員向けに以下の資料を提供しています。

令和元年11月から令和2年1月までの期間、三ヵ月連続で大口・多頻度割引の契約単位割引が適用されていることを条件として、令和2年2月から当面の間、当該割引が適用されなかった事業者に対し、還元処置をするとのことです。
例えば、 令和元年11月から令和2年1月までの期間、三ヵ月連続で大口・多頻度割引の契約単位割引が適用されていたが、令和2年3月走行において、当該割引が適用されなかった場合は、令和2年3月走行の請求書が送られてくる令和2年4月中旬ではなく、1か月遅れの 令和2年4月走行の請求書が送られてくる令和2年5月中旬に還元額が反映される形となっています。
NEXCOでは、還元対象となった事業者に対しては、請求書と一緒にその旨が記載された資料を同封しているとのことで、対象となっていない事業者に対しては、通知は行わないとのことでした。
現時点では、令和2年4月走行までは還元措置を行っているとのことで、 令和2年5月走行以降が対象になるかは未定とのことでした。







契約単位割引が適用されなかった事業者(企業、組合)の方は、今後、請求書をよくご確認下さい。
続報がありましたら、追ってお知らせ致します。
(追記)
2020年7月2日に開催された国土交通省の「第38回国土幹線道路部会」にて、国土交通省として、新型コロナウィルス対策としての行動自粛に関する取組の1つとして、「高速道路料金の大口・多頻度割引の利用額の一部還元」を実施していることを発表しました。

内容としては、各都道府県のトラック協会が、会員向けに送った内容と文言や図表も同じとなっており、トラック協会が事前に国土交通省から資料の提供ならびに情報を受けていたことがわかりました。 資料の詳細は以下のリンクからご参照下さい。
対象となる時期については、本資料でも「令和2年2月から当面の間」となっており、流動的な状況には変わりありません。
(2020/10/16 – 追記)
対象となる時期が「令和2年2月から当面の間」となっておりましたが、「令和2年2月から令和2年12月まで」となりました。